カテゴリ:健康
山中教授がノーベル生理医学賞を受賞されましたが、そのことが連日報道されています。最近ではとても嬉しいニュースですね。ヒトの受精卵は分化して60兆個もの細胞となりますが、その細胞は「腸の細胞」なら永遠に腸の細胞のままであり元へは戻らないというのが医学の常識でした。その細胞を時間を遡って元の細胞に戻し、その細胞を再生医療に利用するというのがこの研究の凄いところで「ips細胞革命」などとも称されています。
ips細胞は再生医療によって治療が困難とされた患者の治療が可能になることや、今まで解明されなかった難病の原因の解明や新たな薬の開発などに役立つという。その研究過程やips細胞について知ることは、とても面白く物語を読むように夢中になってしまいます。
私が興味をもったのはその研究内容は勿論ですが、山中教授の生き方や健康に関する事柄でした。研究費が底をついて研究が続けられないという事体に陥ったこともあります。マラソンで研究をアピールして寄付を募ったこともテレビで放映され、今では有名な話となりました。
国が優れた研究にお金を出すという制度があります。しかし、その競争率は激しく獲得はなかなか困難なものだそうです。山中教授はそれに応募して5年間で3億円の研究資金を確保したことがありました。審査員の全てがその成果を疑問視し、研究が実る可能性は0だろうと考えたといいます。
そんな状況の中で山中教授は何故研究資金を獲得できたのでしょうか。審査員の一人は凄い気迫を感じ「見捨てるには惜しい」と思ったそうです。また研究が実るかどうかを問われたとき「大丈夫です。ラクビーで鍛えた体があります。心配いりません。」と答えたという。通常なら医学的技術的に説明をするのでしょうが、彼は「自分が健康であり頑強である」ことをアピールしたのです。 目標を達成するには「努力を惜しまない」ことは大切ですが、それを可能とする健康な体・頑強な体が前提になるのだと強く感じました。昔の人は「体が資本」といいますがその通りですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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