カテゴリ:健康
今はプチ断食がブームとなっているそうです。プチ断食は「朝食を抜く」「週末限定で断食をする」などの方法があります。ただ、完全に断食をするのではなく、野菜ジュースを飲んだり少量の物を食べるなどの場合が多いようです。
プチ断食で体調が良くなったと実感される方も多いようですが「断食は本当に健康に良いのか」という疑問も。私は1日3食を食べるのが健康的と思ってきましたしそうもしていますが、その場合は健康的ではないのでしょうか。11月17日に放映された「ためしてガッテン」はその疑問に答える興味深い内容の番組でした。
番組では4人の方に実際に週末断食をしてもらいました。ホテルで行われているプチ断食のコースの体験ですが、完全断食ではなく少量の物は口にします。これを2週間行いましたが、被験者は週末以外の食事においてもその量を控えめにしていたそうです。
その結果は驚くべきものでした。全員が減量に成功し最大で4.4キロ痩せた方もいました。中性脂肪が高かった人も改善が見られ、最大で170から105まで下げることに成功もしました。血液検査の結果ではケトン体が大幅に増加していることも認められました。 脳が働くためには大きなエネルギーを必要としますが、そのエネルギーの源はブドウ糖です。食事をしなかったりその量が少ないとブドウ糖が不足して脳が危機的な状態になります。こうした時、体は危機を回避するために脂肪を分解しケトン体を作ります。ケトン体はブドウ糖に代わって脳の働きを支えるエネルギーとなります。
ただしケトン体が増えすぎると問題も生じます。腹痛・食欲不振・頭痛・吐き気などの症状が現れるが、これはケトアシドーシスの前兆。ケトン体は体液を酸性にしますが、それが進行するとケトアシドーシスとなります。酷くなると意識障害が起こり死に至ることもあります。今は断食ではなくプチ断食がブームとなっています。これは私見ですが、完全断食はケトアシドーシスの危険性があるためプチ断食が注目されているのだと思います。 「ためしてガッテン」ではプチ断食が良いのか悪いのかについては結論を出していません。番組としては様々な情報を提供した上で「自分で判断して下さい」との手法をとっています。私は番組を見た上で様々な勉強もしてきました。その内容を順次紹介していきたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年11月29日 21時06分45秒
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