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2015年12月20日
カテゴリ：健康
ノロウィルス感染症が世界規模で流行する兆しがあり、何億人もの感染者が出るのではと懸念されています。ここ２０年で患者数は１００倍となり、世界で５歳以下の子供が年間約２０万人死亡しているとのことです。平成２６年頃までは主にＧ２.４が流行していましたが免疫を持つ人が増え大流行が抑制されていました。その後は新型のＧ２．17が主流となり昨年３月には川崎市でこの変異型のＧ２．Ｐ17が発見されました。
この新型ウィルスは感染力が強く従来の免疫の常識では考えられないほど容易に感染するとのことです。従来のノロウィルスに感染して抗体のできている人でも感染するそうですよ。また医療機関で使用しているノロウィルス簡易診断キットでは検出されず、このノロウィルス感染者は陰性と判定されてしまう可能性もあるとのことです。
このノロウィルスは川崎市で発見された後、埼玉県や長野県などでも相次いで発見されています。その後はアジアやアメリカ、欧州などでも発見され世界規模で拡大しているそうです。ノロウィルスにはワクチンや薬がありません。実験室でノロウィルスの増殖ができないのが開発ができない原因だそうで、ノロウィルスは人間の腸の中でのみ増殖します。腸の中では８時間で数十万倍にも増殖します。
アルコール消毒ではノロウィルスを死滅させることはできません。８５度以上のお湯で１分以上消毒すると死滅します。手洗いは有効で石鹸で３０秒以上洗った後に１５秒以上洗い流すと良いそうです。石鹸で殺菌はできませんがノロウィルスを洗い流すので有効だということです。
ノロウィルスの殺菌に効果を発揮するのが次亜塩素酸ナトリウムです。家庭用の塩素系漂白剤（衣類用ハイター、キッチンハイター、キッチンブリーチなどの商品）にも次亜塩素酸ナトリウムが含まれていて我が家ではこれをノロウィルス殺菌液として使用しています。ワイドハイターは酸素系漂白剤なので効果がありません。成分の表示を確認して塩素系であることを確認しましょう。   キッチン泡ハイターなど泡タイプのものはそのまままな板などに吹き付けるだけで殺菌できて便利です。液状の物は薄めて使いますが、５００ミリリットルのペットボトルに肩口まで水を入れそれにペットボトルの蓋１杯分の溶液を入れて使用しています。（以下これをノロ殺菌液と称します）  噴霧できるタイプの洗剤の空きボトルを良く洗い、ノロ殺菌液を入れて使うと便利です。便座やドアノブなどに吹き付けてペーパータオルで拭き取りますが手洗い後に手指に吹きかけて使ってもいます。噴霧できる容器が無い場合はペーパータオルに作った溶液を染み込ませそれで拭き取ります。 ノロウィルス患者の嘔吐物の処理には注意が必要で、迅速に処理して二次感染を防ぐ事が大切です。直接手に触れないようにゴム手袋を使用しますがマスクも忘れずに。水が染み込まないようなビニール製エプロンとゴーグルもあればより安全です。嘔吐物はビニール袋に入れノロ殺菌液を十分に振りかけて廃棄します。嘔吐物が付着した衣類は熱湯消毒をするかノロ殺菌液で洗います。嘔吐物が付着した床はノロ殺菌液で清掃しますが、ウィルスは思った以上に広範囲に拡散していますから清掃範囲に配慮しましょう。乾いた後も念のために更にノロ殺菌液で清掃します。部屋の換気も十分にしましょう。 ビニール袋に入れた嘔吐物に振りかけるノロ殺菌液は濃度の濃い物を作って使用します。嘔吐物の付着した衣類の洗浄や床の清掃などに用いるノロ殺菌液は５００ミリリットルのペットボトルに肩口まで水を入れそれにペットボトルの蓋２杯分の溶液を入れて作ります。 今はノロウィルスの他にインフルエンザウィルスやその他のウィルスも殺菌できる溶液が商品化されて販売されています。我が家でも利用していましたが今は使い切ったので近日中に購入予定です。 (ノロウィルスの型であるＧ２の表記の２の部分は正しくはローマ数字の２ですが楽天ブログでは表示できないために２で代用しています。ご了承下さい。)  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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