テーマ:猫のいる生活(138439)
カテゴリ:ねこ
北広島駅エルフィンパークで野良猫のパネル展をやっているとのことで見に行ってきました。思った以上に小規模で展示資料も僅かでした。主催者の高齢の女性と話をしてきましたが、話好きの方でかなりの時間の対話となりました。
その女性は猫の保護活動をしている方の友人で、猫の里親探しを手伝っているとのことでした。野良猫や殺処分される猫の悲惨な状況に心を痛めていて一匹でも多くの猫を救いたいと話していました。 全国で一年間に殺処分される猫は約10万頭で犬は約3万頭だそうです。この中には飼い猫や飼い犬も多くいます。病気や高齢で手がかかるようになった或いは引っ越すので不要になったなどとして保健所に連れてくる人が多いようです。思ったほど可愛いくはなかったので処分して下さいと持ち込む方もいるそうです。 これらの動物の命を軽く扱う社会というのは人に対しても優しくなれない社会ではと危惧します。動物の命が最も軽く扱われたのは戦時中です。対米英戦も始まらない段階で議会において犬猫に関する質疑がありました。質問した議員は「皮が足らなくて困っている、食う物がなくて困っている」「こういう際に犬猫を撲殺することに陸軍が努力したらどうか」「軍用犬以外の犬猫は全部殺してしまう、そうすれば皮は出る飼料はうんと助かります」と述べました。答弁に立った陸軍大臣は「折角研究を致したいと思います」と述べましたがその後にこれが現実のものとなりました。 対米英戦が始まると最初は怒涛の進撃でしたがその後戦局は悪化への道を突き進みます。犬猫の供出運動は戦局が不利になるのと並行して盛んになります。主として毛皮を軍服の防寒用として利用するためです。北海道では1944年2月に供出促進運動が始まり12月には北海道庁が各市町村に犬猫の供出数を割り当てる通達を出しています。結果として北海道からは犬皮15,000枚、猫皮45,000枚が供出されたとのことです。 これは戦時中のことで極端な例ではありますが、動物の命を軽んじる社会は人の命も軽んじる社会になっていくという点では現在の状況とも共通したものがあるようにも思われます。何があっても最後まで面倒をみるという覚悟がなければ犬猫は飼うべきではないと思いますし、やむをえない場合は面倒を見てくれる人を探すなど最後まで努力を怠ってはいけないと思います。 我が家のマメタンも野良猫でした。チビタンはペットショップで売れ残った子で買い手がつかなければ処分される運命でした。縁があって我が家に来た以上は愛情を注いで最後まで責任をもって育てたいと思います。 にほんブログ村
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