テーマ:天気・気象(179)
カテゴリ:北国の生活
職員が常駐している道内の気象台と測候所すべてで11月中旬まで初雪が観測されなければ1886年(明治19年)以来132年ぶりとなるとのことでした。結果として11月14日に旭川地方気象台・網走地方気象台・稚内地方気象台で初雪が観測され記録更新とはなりませんでした。
帯広では今日初雪が観測されましたが、札幌など未だ初雪が観測されていない地域も多く記録的な遅さとなっています。札幌では今日が初雪と予測されていましたが現時点では雪が降っていません。今日中に初雪が無ければ128年ぶりの記録となるそうです。 北海道は偏西風の蛇行によって南から暖かい空気が流れ込みやすい状態が続き、初雪が記録的に遅くなっているとのことです。 北広島市では今日の早朝に雪との予報でしたが、早朝からは雨が降り続いていて雪とはなりませんでした。北広島市の昨年の初雪は10月23日で11月20日頃にはけっこうな積雪量となっていました。今年は異常なほど遅いです。 今日の北広島市の最低気温は1.2度で最高気温は7.9度との予報です。今の時期としては高い気温です。現時点では明後日の朝に初雪になると予測されています。 地元では「初雪が遅ければ初雪の日が大雪になる可能性が高い」と語られています。また「最後には帳尻が合う」とも言われます。最後には帳尻が合うというのは、トータルとしては例年同様の降雪量になるという意味です。雪が降る日が少なければ少ないほど一度に降る雪の量は多くなると考えられています。 エルニーニョ現象によって「北国を除いては暖冬で降雪量は少ない」と報じられています。北海道は平年並みの降雪量とのことです。平年並みとは過去30年間のデーターの平均値ですが、何となく分かるようで分からないという感じですね。 ドカ雪が無いことを祈りたいです。ドカ雪とは一度に大量に雪が降り積もることをいいますが、その量が異常で車が立ち往生して動けなくなるなどの事態を招きます。過去には妻も自宅近くで短時間のドカ雪によって車が埋まってしまうということがありました。JAFに救援を求めたのですが救援要請が多くて駆けつけることができないとの返答でした。私と妻そして近所の人の手助けで徹夜で作業をして脱出したことを思い出します。 北海道ではドカ雪の影響で死亡者が出るという事例も過去にはありました。こうした時にはホワイトアウトが起こっている場合が多いのですが、ホワイトアウトとは降雪や地吹雪などによって視界がきかなくなり方向・高度・地形の起伏などが識別不能になることです。 死亡した地点が自宅のすぐ近くだったなどとの事例も多いのですが、これはホワイトアウトにより上下感覚や距離間なども認識できなくなるからだそうです。5年前にはホワイトアウトによって8名が死亡するという事態になりましたがこうした悲劇が繰り返されないよう祈るばかりです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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