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健康法・病気・花・愛猫のことなどアレコレ～ガリレオ二世の気まぐれ日記

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2019年02月05日

不健康また結構　・・・松下幸之助氏の言葉！

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テーマ：偉人から学ぶ(8)

カテゴリ：健康

どんなに頑張って健康法を実践していても病気になることもありますよね。私は健康を維持することが年間の最大目標ですが、一年間を通じて体調を維持するのはなかなか困難なことだと実感しています。今年はすでに１月に体調を崩してしまいました。先のことは分からないので大病をして苦悩するという日が訪れる可能性もあります。

生まれながらにして病弱な人もいれば難病で苦しむ人もいてそんな状況下でも頑張っている人達がいます。不治の病で余命を宣告される人もいますが、それでも力強く生きる人たちがいてその強さに感銘を受けることもあります。

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経営の神様と言われた松下幸之助氏もまた体が弱かったそうです。２０歳の時に肺尖カタルになって５０歳くらいまでは少し無理をするとすぐ体調を崩すような状況だったとのことです。

２０歳の時に医師から「郷里に帰って養生しなさい」と勧められたそうですが、すでに父母はなくゆっくりと養生するような金銭的余裕もありませんでした。

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松下幸之助氏は父親が米相場に手を出して失敗し家が没落、そのために９歳の時には着の身着のままで大阪船場の商家に奉公に出ました。１５歳で大阪電灯株式会社（関西電力の前身）に就職しました。

父母や兄や姉も若くして次々と亡くなり、父母に兄弟がいなかったこともあり親族で残ったのは長姉だけでした。この姉が家系のことを気に病んで幸之助氏に常にお見合いを勧めていたとのことです。お見合いで結婚したのは満２０歳の時でした。この姉も亡くなり８人兄弟で残ったのは自分だけ、血のつながりのある親族が一人もいなくなったのは２６歳の時でした。

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会社ではその能力を発揮して若くして順調に昇進しました。しかし体が弱くいつも風邪をひくなどして将来に不安を感じていました。そして肺尖カタルになり会社を休んだりもするようになりました。体が弱かったことが原因で妻とともに小商売でも始めようかと思うようになりました。

会社で考案したソケットも上司からは相手にされなかったこともあり独立を決意して辞表を提出しました。でも金もなく学歴もなく丈夫な体もないということで苦労の連続でしたが体が丈夫だったならサラリーマン生活を続けていたでしょう。「不健康また結構」というのは病気があったからこそ独立が決意できたということです。

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今でこそ経営の神様と呼ばれていますが苦労の連続で、明日の生計さえおぼつかないほどの困窮に陥ります。銭湯に行く金さえなく風呂にも入れないこともあったそうです。

しかしその苦労は報われ少しずつ開花します。「鳴かずんばそれもまたよしホトトギス」幸之助氏の言葉です。信長は「鳴かずんば殺してしまえホトトギス」秀吉は「鳴かずんば鳴かせてみようホトトギス」家康は「鳴かずんば鳴くまでまとうホトトギス」とその性格が比較されます。

幸之助氏はこれは３人ともホトトギスが鳴くことに期待している、鳴くことにこだわっていると言います。何事にもこだわらずに素直に生きる、その生き方が道を切り開いたのかもしれませんね。

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会社が大きくなってきても体が弱いためにトップリーダーとしてバリバリ働くということができません。重要な仕事も部下を信頼してどんどん任せますがその結果多くの優秀な人材が育ちました。これも「不健康また結構」の考え方です。「自分が先頭に立つとしたら一人だ、一人でできる仕事なんてたかが知れている」「不健康だからと心を乱してはいけない」「十人でも百人でも使えば非常に多くの仕事ができる」幸之助氏の言葉です。

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幸之助氏の健康にたいする考え方は「私は不健康がその人を不幸にするとは思わない」「世の中には不健康で幸福になる場合もあるし、健康なためにかえっていきすぎて不幸になる場合もあるものだ」「だからいずれが幸福かということは即断できないのじゃないかということを私は自分のことから考えている」「肝心なことは不健康また結構という気分になることだ」とのことです。

また幸之助氏は「不健康また結構の心境に達するために何よりも大切なことは前途に希望をもつことだ」と言っていますが「希望があれば道は開ける」ということでしょう。

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私は謙虚で積極的な幸之助氏の生きざまに教えられる点が多く、興味もあって多くの著作や関連本などを読み漁りました。学歴がないために年下であれ新人であれ多くの人の言葉に耳を傾け素晴らしい生きた学問を身に付けたことに敬服しています。

幸之助氏は平成元年４月２７日に逝去しました。９４年６カ月の人生でした。亡くなる２日前頃の話ですが「痰をとるため管を入れます」「すみませんがちょっとご辛抱お願いします」と言うと、声をふり絞るようにしてやっと聞き取れるかすれた声で「いや、お願いするのはこちらです」と答えられたそうです。これが生前最後の言葉だったそうですが死を目前にして苦しい状況にありながらも相手を思いやる言葉を発するとは凄いことです。