テーマ:インフルエンザ(999)
カテゴリ:健康
千歳保健所管内(千歳市・恵庭市・北広島市)ではインフルエンザの警報レベルが続いています。一時は定点当たり報告数(一医療機関当たりの受診者数)もかなり減ったものの、その後はまた上昇し今は下降に転じているものの警報レベルの基準を上回っています。
母は恵庭市の施設にいて糖尿病の治療を受けながら生活を続けています。昨年にはインフルエンザワクチンの接種を受けたにもかかわらず二度も感染発症し一度は重症でしたので今年も心配していました。今年はインフルエンザに感染発症したものの措置が早かったので重症化はしなくて一安心です。 ただ施設の入居者のほとんどがインフルエンザに感染発症しているとのことで、別の型のインフルエンザに感染発症する可能性もあるのではとの心配はあります。 恵庭市の妹夫婦もインフルエンザワクチンの接種を受けたのですが二人とも感染発症したとのことです。妹の夫は高熱が出て今も仕事を休んでいるそうです。 兄や妹の孫たちもインフルエンザワクチンの接種を受けたものの発症して高熱を出しているとのことです。ワクチン接種を受けても全く安心できないんだなと実感しています。 インフルエンザの発症のリスクを下げる方法というのは色々ありますが、完全に予防するという方法は現時点では存在しません。インフルエンザワクチンには発症を完全に防ぐことはできないという限界があります。 ワクチンによる感染防御免疫は抗原性が大きく異なるウイルスには働きません。従って、流行ウイルスとは大きく抗原性がずれたウイルスから作られたワクチンを接種してもワクチンの効果は全く期待できないことになります。 どのようなワクチンを接種するかは、世界のインフルエンザの流行状況をみて世界保健機構がそのタイプを予測し、それに基づいて日本の研究機関が検討して決定します。 日本ではインフルエンザワクチン接種による効果についての詳しい研究成果というものはほとんどありません。アメリカではその効果について毎年調査し結果を公表しています。それによれば65歳未満の健常者についてはインフルエンザの発症を70~90%減らすことができるとのことです。 老人施設の入居者についてのデータでは「インフルエンザの発症を30~40%減少させることができる」「肺炎やインフルエンザによる入院を50~60%減少させることができる」「死亡する危険を80%減少させることができる」とのことです。ハイリスク軽減には大きく役立っているようです。 厚労省の2月15日の報道発表資料によれば全国的には定点当たり報告数は減少を続けているとのことです。ただ全都道府県の保健所地域496箇所で警報レベルとなっていて、27箇所で注意報レベルとのことでまだまだ油断ができない状況です。皆さんも十分に注意して下さいね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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