テーマ:死・について(7)
カテゴリ:訃報
札幌に住んでいた頃にたいへんお世話になっていた女性から暑中見舞いの葉書が届きました。その添え書きを見てとても驚きました。今年の3月25日に息子さんが事故で亡くなったとのことです。未だ信じられず悲しい日々とも書かれていました。
事故の内容については記載されていませんでした。ネットで調べたところによれば「クレーンを使って約2トンの電柱をトラックに積み込み作業をしていたところ、それが落下し頭などをぶつけて死亡した」とのことです。39歳でした。 実は息子さんが亡くなってからその女性とは2度お会いしていますがその話は出ませんでした。5日前にもお会いしましたが息子さんの話は出ませんでした。私が体調不良だったことや色々な問題を抱えていたことを知っていましたからその話を出すことに躊躇したのではと思われます。 息子さんが亡くなった時にも連絡がきませんでしたが、他人のことをとても思いやる女性ですから私にも気遣っていたんでしょうね。でも込み上げてくる悲しみに耐えきれず暑中見舞いの葉書に添え書きをしたんでしょう。 彼女は波乱万丈の人生だったようで苦労しながら女手一つで息子さんと娘さんを育てたことを聞いていました。娘さんには男の子が一人いて白血病とのことも聞いていました。息子さんも結婚していて子供さんがいますが遅い結婚だったのでまだ小学生くらいではと思われます。 苦労しながら育てた大切な息子さんを失った彼女の心情を考えると涙が止まりません。悲しみは消えないでしょうが少しでも安らかな日々が訪れることを願うばかりです。 人間誰しもいつかは必ず命が尽きます。でもどのように死が訪れるのかまたそれがいつなのかは誰にも分かりません。不幸にも若くして死が訪れる場合もあり、早すぎる死は遺族の悲しみも大きいことでしょう。 与えられた命は尊いもの、その時その瞬間まで懸命に生きたいものですが自らの命を断つ人も多いです。自殺者は年々減って8年連続で減少を続けているそうですがそれでも21,321人もいます。交通事故による死亡者も減少傾向にあるそうで3,532人です。労働災害による死亡者は増加していて978人です。 日本人の死亡原因のトップは男女ともに癌で全体の27.9%を占めています。心疾患と脳血管疾患を合わせて23.5%、老衰による死亡は7.6%だそうです。その他の病気が13.3%です。不慮の事故が3%で自殺が1.5%とのことですからやはり病死が圧倒的に多いですね。 (人数は一年間の総数で平成29年度または平成30年度の数字です) 明日にも分からない命ですからその時々の瞬間を全力で生きたいとは思います。でも全力で生きることもなかなか難しく反省の日々です。死を考えることは生き方を考えることにもつながるようにも思えます。いつ死んでも悔いが残らないというのが理想ですがそう思える日は遠いような気もします。皆さんはどうでしょう。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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