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元気な癌患者

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癌太郎

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2009年10月07日
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こんにちわ。癌太郎の妻です。
今日は、癌太郎の初月命日です。
2009年9月7日、主人は”がんばる”の言葉通り最後までがんばり通し、
天国へ旅立って行きました。
これもひとえに、皆様からいただいた励ましと、大きな大きな元気玉の賜だと
心より感謝いたしております。


主人はとても優しい人でした。(特に私には…)
口数少ない彼でしたが、それゆえに、
”あの時はあぁすればよかった”
”こんな時はこんな言葉をかければよかった…”と後悔ばかりしてしまいます。
今となっては、もう何も出来なくなりました。。。。


主人は、病院の先生と看護婦の皆様に大変恵まれ、
がんばって、がんばって85回もの抗がん剤治療を受けることが出来ました。(すごいでしょ!)

FOLFIR、FOLFOX、アバスチンなどは、やはり投与するとしんどそうでしたが
それでも家族の為にとがんばって、大好きな仕事にも行ってくれていました。

去年の暮より、アービタックスを投与するとこになりました。
カンプトが入ると少ししんどそうでしたが、それでも今までの抗がん剤に比べると
歴然とした差があったように思います。
皮膚の乾燥、吹き出物、かゆみ以外の副作用はそれ程無く、とても楽そうでした。
医療は進んでいるんだと実感しました。HOPE!HOPE!…

8月頃より、あまり食事がとれなくなりましたが、主人はまだまだ”がんばる”と言って
弱音を吐かずに、とてもがんばりました。
化学療法以外は在宅の先生に来ていただき、栄養の点滴など自宅で出来る様にしてもらいました。
病院へ行かなくてすむので、本人も、そして家族も楽でした。

この先生は、在宅ホスピスを目指しておられる先生で
「病院で出来ることは、ほとんど自宅で出来ます。簡単な手術だって出来ます。
少しでも生活の質を上げ、出来る限り、自分らしい生活が送れるようにがんばりましょう!」
と、心強いお言葉をいただきました。

ほんの些細なことで、生活の質を上げることが出来るのだと知りました。
例えば、イスに座布団を重ねて少し高くするだけで、立ちやすくなりました。
薬も減らしていただき、飲みやすい様に小粒のものに変えていただきました。
自宅ですから、何の制限もありません。
自分の都合に合わせて点滴が出来ます。
ビールだって飲めます。(飲んでいました)
行きたいところも行けます。

8月23日には、遠方の親戚の家に行きました。
亡くなる1週間前には、親しい皆と夜遅くまでワイワイ楽しみました。
大好きなタバコも最後まで吸っていました。
そして最後まで、がんばって、がんばって、自分の足で歩いていました。
ずっと、ずーっと私と一緒に家にいてくれました。

もう少し早く在宅医療の現実を知っていたら
主人は、もっともっと多くの、より質の上がった自分らしい生活が
送れたのではないかと思うと残念に思いますが、
先生には「彼は最後まで自分の意思を貫き通し、とても格好よかったです。」
と、言っていただきました。
そう!その通り!
彼は最後までとても格好よかったのです。
そして、今もきっと、格好いいでしょう!

今まで、癌太郎を支援して下った皆様、病院の先生・看護師の皆様、
在宅医療の先生・看護師・スタッフの皆様、友人、知人、親戚の皆様に心より感謝すると共に
より一層、医療発展と世界中の皆様の笑顔が少しでも増えることを心よりお祈り申し上げます。
本当にありがとうござました。





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最終更新日  2009年10月07日 16時55分39秒
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