珍しく本業に直接関するネタにします。現在幕張メッセで開催中の「最先端IT・エレクトロニクス総合展示会」という触れ込みの「CEATEC2006」を見学してきました(事前登録して行ったので無料)。今日の関東地方は土砂降りでしたが、やはりこの分野への世間の関心は高く、平日の夕方でもかなりの人手混雑していました。
昨年も同時期に開催されていますが、そのときのホットな展示は次世代DVD方式、HD-DVDとブルーレイの争い、サービス開始直前であったワンセグだったと記憶しています。HD-DVDについてはすでに一部でこの方式の映像が見られるPCも世に出ているようで、今年もそういったものをベースに液晶やプラズマ、大画面などの高精細テレビ、テレパソなどの映像家電製品、それらを応用したいろいろな映像系の製品やシステムが紹介されていました。
それと今年のホットな話題のひとつとしては、PLC(電力線通信)というのがあります。家庭の普通の電気のコンセントと専用モデムを介してパソコンとつなげればインターネットができるというものです。これまでPLCで使う周波数がアマチュア無線などに影響を及ぼすなどの理由でなかなか進みませんでしたが、最近規制が緩和されて今後本格的な展開が行われます。光ファイバーほどスピードは出ませんが、家庭のどこにでもあるコンセントに差し込めばブロードバンド接続ができるという点で、実用化されればかなり便利になると思います。
他に印象に残ったのは地味ですが、小規模な台湾のデバイス(電子部品など)のメーカーの展示。台湾メーカーの製品は結構細かいところで目立ちませんがかなり使われていて質も高いことをあらためて認識しました。日本の職人文化にも通ずるところがあり、このような技術力の高い中小企業を抱える台湾は決して規模のみが強調される大陸のメーカーにも引けをとらないものだと感じました。
さて、文章だけでは面白くないので、写真を数枚。
HD-DVD関係の展示。私はDVD自体そんなに見ないので、次世代DVDといっても違いがよくわかりません。確かに映像は美しいですが、今のDVDでも十分きれいだと思ってしまいます。
上で紹介した電力線通信です。真ん中の箱がPLCモデムというものです。
大手メーカーのブースはどこも凝っていていろいろなイベントも行われていました。
ケータイ関係はやはり今月24日から始まる「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)」(同じ電話番号のままケータイ会社を換えられるやつです)の宣伝に力が入っていました。各社の先進的な端末がすべて展示されていましたが、私はワンセグ+おさいふケータイ+HSDPA(最近始まった高速データ通信)というフルスペックが揃った端末が出るまで今の端末(おさいふのみ)は取り替えないつもりです。
たまたま通りかかったらたくさんの人がこのモデルを撮影していたのでついでに私も一枚。でもこのおねえさんは一体どなたでしょう。有名な人なのでしょうか(片瀬那奈という女優に似た感じでしたが違いました)。
しかし、いつもこのような展示会に来ると、正直日本の技術レベルはすごいと感心させられます。写真にはありませんが人型ロボットなども何社か展示していました。一方、あまりに技術の進歩が早いのでせっかくいい技術も使い込まないうちにさらに次のが出てきて忘れ去られるのもあるような気もしますし、使う側もなかなか追いつくことができません。今使っているノートパソコンにしても半年前に最新のものを買ったばかりですが、すでに新型モデルで地上デジタル放送まで視聴できるものが標準スペックになりつつあり、買い時もとても難しいです。
ということでこのCEATECは明日までです。2週間後くらいにも同様の展示会がありますのでまたレポートします。ではまた。
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