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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:IT
昨日の日記で頭出しした、北京のケータイ集積地「公主墳Gong1zhu3fenr2」(大抵語尾がアル化します)を紹介させていただきます。毎日仕事で見ている中国のIT関連記事で、中古ケータイや偽物ケータイ、密輸ケータイ(全部合わせて「黒手機Hei1shou3ji1」とも)の話が出ると、ほとんどこの「公主墳」という地名が出ていましたので、一度行ってみようと思っていました。昨日の日記で書いた大学に20年前3ヶ月ほど通ったときに、お昼に授業が終わると市内東側にあった会社の事務所に帰る際、この「公主墳」というところでバスを乗り換えていましたので、そういう意味でも印象深いところではありました。 この「公主墳」というところは文字通り「お姫様のお墓」があったところだそうですが、北京のメインストリート長安街と三環路の立体交差の下に巨大なロータリーがあり、地下には地下鉄の駅もあるので、交通の要所、商業地域といった形で賑やかなところになっていますが、外国人はほとんど来ないローカルっぽいところではないかと思います。 まずは「公主墳」を紹介しているニュースサイトから。 北京には他にもケータイの集積地があるようですが、上のサイトの中の説明にも「北京最大のケータイ集散地」と書いてあります。店の中の写真は気が引けてあまりとれませんでしたが、周辺の様子からどうぞ。 洋服のバーゲンセールをやっていましたが、売り子が台に乗って大声で叫んでいました。一昔前の、客が呼んでも店員が見向きもしない時代と比べて隔世の感がありますね。 巨大ロータリー前にはこの巨大デパートがあります。日本でよく行く大型SCのような趣もあります。今では当たり前のように車で買い物に来る人が大勢います。 少し遠めから。後ろにばかでかい建物がありますが、さらに引くとこういう風に見えます。 長安街を渡って反対側から見ると、全体がお城のようにも見えます。駐在時にすでにこの建物はありましたが、異様な大きさをそのときから感じていました。 南側ロータリーに沿って円形のビルがあります。上のでかい看板の裏にも建物があり、全部で3階建てだったと思いますが、ほとんどケータイ関係の店といってもいいくらいでした。 これも同じところを反対から見たところです。 ビルの入口にあった「中国移動」のお店。日本風にいえばドコモショップみたいなところですが、かなり広いところでした。土曜の午前中でしたが多くの客で混雑していました。いろいろ見ていたら春節前後の割引サービスのような紹介を店員から受けました。 このあと隣にちょうど円形の円周100mくらいはありそうな長さに多くのケータイショップがウインドーを並べているのですが、ここを通過していると両側から無茶苦茶たくさんの店員が「先生、携帯お探しですか」「モトローラのはどう?」みたいに、50mくらい歩いたら50人くらいから客引きされました。客が少ない時間帯ということもあったのでしょうが、凄い勢いで客引きされたので圧倒されてしまいました。ここは怪しい店ではなく、正規店のような感じでしたが、そのすさまじさは言葉では言い表せないほどで、思わず笑ってしまうくらいでした。 これは「小霊通」という、日本でいえばPHSのお店。日本ではPHSはほとんど廃れましたが、中国では9000万加入くらいユーザがいます(ちなみにケータイは4億以上)。 ロータリーの円周部にある小さな店の裏に貼ってあった紙。これは全部ケータイ関係のプリペイドカードなどの安売り一覧です。上から二番目「神州行」というのはプリペイドのサービス名ですが、「0元から」というのは一体どういうことなのかわかりませんね。写真を見て今気がついたのですが、買えばよかったと思いました。 さらに細かい怪しい店がロータリーの南側にあったようですが、時間がなくていけませんでした。ケータイが絡む世界、かなりディープです。日本の某社のケータイも改造されてこのあたりでも売っているようです。儲かる商売だと思うとあっという間に殺到する中国人さまのことですから、ケータイなんぞはその象徴的なものとしてとても面白い分野だと思います。 何かのご参考にでもなれば幸いです・・・ 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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