以前に日記やトップページでも紹介していますが、地図や地理、特にマイナーな国に関心がある方にはお奨めの本です。
「国マニア」「世界飛び地大全」
左の「国マニア」という方に出ている国の中で、特に私の琴線に触れるのは「ナウル」という小国です。南太平洋、オーストラリアの近くにある世界で3番目に小さい島国で、人口も1万人くらいしかいません。詳しい説明はウィキペディアをご覧ください(リンクは貼れないようなのでご容赦)(たぶんここの文章も上の本の筆者の吉田さんが書かれたのでは?)。
私も国マニアの端くれとして、結構昔からこの国に関心がありました。80年代後半ころは、この国はリン鉱石が豊富に産出するということで、一時は税金や医療もタダ、金持ちの国で、将来の資源の枯渇に備え、香港などで株を買って資金運用をしていたことを覚えています。そのころはこの国の航空会社「ナウル航空」が日本へも(なぜか鹿児島らしいですが)就航していました。
その後90年代になり、資源枯渇が目前に迫ってくると、国力は一気に低下し、あっという間に援助をもらう側になってしまいます。このころは私はチェックしていなかったので状況をよく知りませんが、短期間でこれほど衰退する国も稀だと思います。衰退してからも、したたかに台湾と断交して中国と国交を結んで援助を引き出したと思ったら、今度は中国と断交してまた台湾と国交を結び、さらにそれを繰り返すなど、したたかすぎてさすがの中国さまあたりからも顰蹙を買ったようです。
2003年ごろには、通信設備をメンテするカネまでなくなり、他の国との通信が不通になって、一時国ごと消息を絶つ、ということまであったそうです。
「驕れる者は久しからず」といいますが、これほど短期間に浮き沈みがあった国は珍しいと思います。規模が日本でいえば伊豆大島程度で、かつ特定の産業に偏ったために脆弱な経済であるのはやむを得ないですが、いずれこの国は温暖化で太平洋に沈む可能性などもあり、数年後にはオーストラリアなどの近隣の外国へ全員移住してしまうこともありえますので、前例のない「国が消滅したため国連脱退」などということもあるのかもしれません。
機会があれば、この国が存在するうちに一度行ってみたいと思います。でもどうやって行くのでしょうか・・・
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