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テーマ:中国&台湾(3303)
カテゴリ:IT
中国さまは今まだ春節真っ只中といった感じですが、中国の「あけおめ」メールの状況について、サーチナに二つ記事が出ていました。 北京:大みそか「あけおめ」メールは1秒平均5800件 「春節(旧正月)」の大みそかにあたる17日、北京市での「あけおめ(明けましておめでとう)」ショート・メッセージ送信件数が4億件を大きく超えた。中国移動(チャイナモバイル)と中国聯通(チャイナユニコム)が発表した統計で明らかになったもの。北京晩報が伝えた。 中国版PHS「小霊通」からの送信件数を合わせると、5億件近くになるなど、大みそかの1日間で、1秒あたり5800件のショート・メッセージが北京市民の携帯電話を飛び交っていたことになる。そのうち、中国移動及び中国聯通ユーザーの1人当たりの平均送信件数は30件あまり。 北京移動では17日の総発信件数が3.38億件と、前年の同じ比(旧暦の大みそか)より58%の増加となった。時間別にみると、同日の午後7時から午前0時まででは、前年比48%増の1億800万件。最もピークだった午後7時から8時の間では、1時間で3200万件ものメッセージが送信されている。同日のマルチメディア・メッセージ送信件数も108万件と、前年比140%増。(以下略) 広東:「あけおめ」メール送信が過去最高、人気はMMS 「春節(旧正月)」期間中に送信されたショート・メッセージ件数が140億件前後になると予想されている。中国移動(チャイナモバイル)、中国聯通(チャイナユニコム)の統計をもとに、関係者が推計した。広東省でも例年になく盛況だ。中国新聞社が伝えた。 広東省政府の通信部門は19日、広東省で大みそかに送られた「あけおめ(明けましておめでとう)」ショート・メッセージの送信件数が過去最高を記録したと発表。17日午後8時までに、同省全土では中国移動ユーザーだけでも前年比37%増となる3.9億件を送信している。また、マルチメディア・メッセージ送信件数も、前年比45%増の1360万件と、同じく新記録を更新している。(中略) 最近では一般的なショート・メッセージに比べ、音や動きのあるMMS(マルチメディア・メッセージ・サービス)に人気が集まってきている。音楽を同時に送信したり、お気に入りの風景を撮った写メ(携帯電話で撮影した写真)を送信したり、また、オリジナルのアニメーションを製作するユーザーまでいるという。 ご承知の方も多いと思いますが、中国で「メール」にあたるのは、「ショートメッセージ」(中国語では「短信」、SMSとも)で、電話番号に直接送るヤツです。日本のようにインターネットと互換性のあるものとは違って、電話回線の空きチャンネルを使ってメッセージを送る方法なので自ずとそんな大それたデコメールみたいな凝ったものが送れるわけではありません。でも世界的にはこのSMSという方が日本のようなメールよりもむしろ主流であって、安価な通信手段になっています。 毎年この時期、「あけおめ」メールが何億通、という報道が出るのですが、ここ数年は確か前年比5割近い伸びが続いていたかと思います。上の方の記事には1人あたり30通とか書いてありますが、ほとんど年賀状代わりに送っている感じですね。うちの親会社の駐在員のおっさん(私より10歳は年上)も、カラオケ屋の小姐とはSMSで連絡をとっていて、「ほら、すごいだろ」とメッセージを自慢げに見せられたこともあり、そういう人たちの間でも当たり前に浸透しているのがわかります。 下の記事では、進んでいる広東など南方では「写メ」などだいぶ多彩になりつつあるようです。写真や音声を添付するSMSのことをMMS(マルチメディアメッセージ、「彩信」)と言うのですが、日本では元々インターネットメールなのでこういうのはすでに当たり前になっています(日本もSMSはありますが、普通は同じ会社間のみ送信可能)。 ちなみに、日本のケータイメールと中国のショートメッセージは互換性がない、というようなことを上に書きましたが、裏技的なサービスを利用すれば中国のケータイにショートメッセージを送ることはできます。例えばSkypeに登録して前払いでクレジットを入れるとか、エクスプロアというサイトからも発信できたりします(クレジットカード登録は必要)。他にも日本語の漢字を中国語の漢字に変換してSMSを送ったりとかというのもあったりします。まあそこまでやるよりも、直接電話したほうが早いですね・・・ 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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