昨日都内某所で開かれた中国の投資(ベンチャーキャピタルとか投資ファンド関係)に関するほぼ一日がかりのセミナーに出ました。講演者は東京証券取引所の人とか、ホリエモンのフジテレビ買収提案のときにホワイトナイトで登場して一躍有名になったSBIの北●氏とか、中国のIT企業に投資する中国系ファンドの人とか多数出ていました。聴衆は200人以上来ていましたが、半分は中国人といった感じ。日本で行うセミナーにしてはちょっと中国っぽい雰囲気が醸し出されていました。
その中で特に印象に残った話をした人は、中国のオンラインゲーム大手「盛●網絡(SH●NDA)」という会社の総裁、唐●さんという人。業界ではかなり有名な人です。この人は私よりひとつ年上1962年生まれで江蘇省出身らしいですが、自分の成功話を30分くらい話しました。彼は今から22年前に最初名古屋に来て大学院で5年間勉強したものの、「日本はもはや私を必要としない」と悟り、アメリカ西海岸に渡ってマイクロソフトに入り、わずか数年後にマイクロソフトの中国法人の総裁になり卓越した成果を収めます。マイクロソフトではいろいろ表彰されたり、最後には「中国終身名誉総裁」になったあと今の盛●網絡に移り、中国のIT業界を象徴するような成功者という位置づけになっているようです。
彼の成功話のしめはこんな感じの話でした。------日本の1985年から90年はバブル直前、第2次高度成長といえる時代だった。米国の1990年から97年はマイクロソフトやシスコ、IBMなどの企業が引っ張った高度成長期だった。中国は1997年以降急速に高度成長が始まり、今に至っている。自分は数年前、朱前総理に会ったことがあるが、「97年以降どうして中国が急成長を始めたかわかりますか」と聞いてみた。総理が答えなかったので「それは自分が97年に中国に帰ってきたからです」と言った。今後中国の成長はあと20年続くと思う。なぜかというと自分はあと20年中国にいるつもりだからだ。-----
といったようなことをのたまわれたのでした。日本の85年以降うんぬんというのもすべて彼がそこに住んでいたときのことを言っています。各国の経済成長を引っ張ったのはすべて自分であるといわんばかりの発言。少しユーモアっぽくしゃべっていたとはいえ、日本人ではなかなかそんなことは堂々といえませんよね。ホリエモンとかSBIの北●氏とか、IT系や投資家で成功した人は似たような傾向があるように思えますが、中国人はさらに激しい発言をするもんだと改めて驚きました。この勢いでグローバル化とかいって世界を席巻されるとたまったもんではないと思ってしまいます。
安倍首相が急にやめてしまって混乱気味の日本ですが、そんなことで停滞している間に中国や周囲の世界がどんどん進んでいってしまっていることがとても気になるこのごろです。今日は硬い話ですみませんでした。。
あ、ちなみに唐●さんとはこんな人でした。
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