忙しくてブログ書き込みができない間に、世の中はすごいスピードで変化している気がします。今日は中国さま関連で改めて感じた「隔世の感」ネタを2件ほど。
台湾では立法院(国会)議員選挙というのが今日行われているんですね。下馬評では与党・民進党が劣勢で野党・国民党が優勢と聞きました。しかし、その選挙の国民党側の訴える政策というのが、「中国との協調による経済回復」みたいな主旨のことを主張しているようです。
一昔前までは、中国共産党と国民党は内戦を戦った仇敵で、互いの存在すら認めなかった間柄だったというのに、時代は変わったものだと改めて感じます。民進党は台湾独立が究極の目標でしょうから、大陸と台湾は一体という意味では共産党も国民党も立場が同じということで対立軸的にこのような主張につながるのでしょうが、昔からの歴史を知っているととても奇異な感じをもちます。
会社の台湾通の人の話では、台北にある蒋介石をまつった「中正紀念堂」の名前を変えようとしてごたごたが続き、最近では「自由広場」といった看板がつけられて蒋介石色が最小になっているようですが、紀念堂駅前の地下鉄の駅は、国民党が台北市では主流であるということで、駅名はそのまま「中正紀念堂前」だったりするようです。「中正空港」は一昨年に正式に「桃園空港」に変わっているようですが。。
もうひとつの隔世の感はニュースでみた中国さまの「公務員試験」の話。かつての中国さまではすべての人民がある意味公務員でしたので、「公務員」などという言葉は存在すらしませんでした。それが市場経済が導入されてからというもの、給料の安い政府の役人は敬遠され気味(もちろん給料以外のさまざまな不労所得はありますが)でしたが、ここ最近の行き過ぎた資本主義の結果か、ニュースでは安定性や給料もそこそこ回復したことから公務員試験の倍率が相当高くなったということで、若者の就職先として人気が再燃したようです。今の中国さまは一気に大学生が増えすぎたせいで、就職難になっているわけですが、今後耐性の弱い一人っ子がさらに増えると、日本と同じように安定志向になって加速度的に活力が落ちていく可能性もあるのではないかと思ったりします。
こういうのを見ていると、既存の概念のみにとらわれていると、もうだめな世の中になっている気がします。職場の周辺にもそういう周りが見えていない人がたくさんいますが、現実をなるべく生で見る努力をしないといけないと改めて思ったりもしました。
そんなことで、世の中の現実を見るために、今年も温泉めぐり進行中です。今週行ったのは8日(火)に大江戸温泉物語と本日はきぬの湯でした。。
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