さて、出張中にもちょっとだけアップしましたが、上海~杭州間の「新幹線」について情報をまとめてみます。間違っている部分もあるかもしれませんのであらかじめご了承ください。「新幹線」といっても、北京~上海間で計画されている日本のように専用軌道を走るものとは違って、在来線上を走るものですが、開通当初日本の東北新幹線「はやて」型車両が走ったので、日本人にはこう言われるのが通常のようです。今走っているのは、日本の技術がおそらく入っている中国製車両が大半と思われます。成田から杭州には直行便が飛んでいますが、毎日は飛んでいないので、日程の都合上この「新幹線」で移動することにしました。
いまいちな写真ですが、「新幹線」の出る上海南駅。空港のターミナルのようなばかでかい駅です。地下鉄に接続されているので便利ですが、帰りにタクシーに乗ろうとしたら、ここは南のはずれに駅があるためか、通常のタクシーがきわめて少なく、久々に白タクに乗るはめになりました。
上海南駅の「新幹線」待合室。この電車だけ別格の扱いです。
ぼけましたがこれが切符。荷物が多かったので一等車にしましたが、64元と安いです。杭州まで1時間20分乗るわけですが、1000円くらいでいけるのはうれしいです。
一等車は端っこの車両なのでかなり歩かされます。全体は日本の新幹線と同じ16両編成でした。
電車の愛称は「和諧号」。今の中国で政治的にははやりの言葉「和諧社会」から来ているのでしょうが、中国人に聞くとあまりそういう呼び方はしないということで、通常は「動車組」と言っています。「動力車箱組」の略(「箱」は別の字ですが)と思いますが、中国ではこれまで先頭の機関車が引っ張るのが普通で、これはすべての車両に動力が付いているという意味だろうと思います。でも「動車組」ではちょっとぱっとしないですねえ。。
先頭車両はこんな感じです。日本の車両とはちょっと違いますね。
電車の中です。昔と違ってだいぶ落ち着いたもんです。
ここからは帰りの写真。杭州駅からまた「新幹線」に乗るところ。
隣のホームに停まっていた貴陽行きの電車。貴陽といえば、20数年前、初めてバックパッカーで行ったときにいやな思い出のあるところ(詳しい話はトップからリンクされている以前の日記をどうぞ)。
帰りの車両も同じものでした。
「動車組」の乗車位置表示です。
出入口です。
車内の時速表示。最高は170kmまで行きました。在来線でこれくらい出せれば立派でしょう。上海から杭州までは浦東空港から上海市内東のはずれまで運行中のリニアをここまで延長する計画があり、2010年万博までに開通させたいそうですが、沿線住民の反対も強く、現地の人に聞くと「まあ無理でしょう」という感じでした。上海~杭州間、1時間20分、2時間おきくらいに出ますので、これがあれば十分という感じもしました。杭州に行かれる機会がありましたら、ぜひお試しくださいませ。。