中国は春節で大型連休に入ったというのに、ここのところなぜか仕事が忙しく、日記の更新がとどこおってしまいました。明日あたりは久しぶりに少し遠い温泉遠征計画中です。
さて、先日中国に出張したときに思ったことからひとつ。杭州に出張した際に一仕事終わったラップアップミーティングと遅い晩飯を兼ねて私も含め関係者9名で中華の円卓を囲みました。この9名の内訳は日本人4名、中国人5名でした。テーブルでの共通言語は日本語。中国人同士で話す場合も中国語でなく日本語で話していました。ここにいた中国人は日本で仕事をしていて出張ベースで来た人が3名、中国の会社に勤める人が2名でした。ちなみに中国人5名はみんな上海人で、上海語も話すわけですが、中国を離れて時間がたっている人もいるので、最近の上海語にはついていけないという人もいました。
あとでこのテーブルの構成を日本と中国でひっくり返して考えてみました。日本のレストランで日本人5名と中国人4名がテーブルを囲み、みんな会話はすべて中国語、ということになるわけですが、今の日本ではそんなシチュエーションになることは絶対考えられないですよね。片言の中国語が少し交るというだけなら別ですが、すべての会話をこのメンバー構成で中国語で普通に行うことはありえません。そもそもそれほど中国語を流ちょうに操れる日本人がこのような軽い雰囲気の場で集まることなど考えられず、どんな場合でも中国人のほうが日本語を話すということになってしまうでしょう。
最近、中国語を学ぶ日本人は格段増えたとは思いますが、数は増えてもある一定レベルでちゃんと話せる日本人はどれだけいるものなのでしょうか。私が学生だったころや20代くらいまでは、レベルの高い中国語を話せる日本人が結構いた記憶がありますし、通訳する人のレベルも相当高かったと思います。最近の日本では日本にいる中国人が通訳をするケースがほとんどで、高いレベルで中国語を話せる純粋な日本人は逆に少なくなったような気がしてなりません。
ここ数年では流暢な英語を話す中国人も当たり前のようにいますが、日本人は昔から語学はさっぱり、ではあったものの、こういうところでも最近よくいわれるように日本が劣化しているように思ってしまいます。一昔前までは企業戦士の商社マンが外国語を駆使して頑張っていましたが、最近は旅行で海外どこでも行けるようになったものの、そういう気概をもって海外に行く日本人はどんどん少なくなっているように思います。
先進国に長く生きて安穏とした生活をしていると、現状を変える気力もなくなるのはわからなくはないですが、短期間に急成長した中国の人とのあまりに相対的な差から、日本の社会も今のままだと数年後には勢いと向上心のある日本在住中国人に仕切られる世の中になってしまうように思ったりします。そういう中国人と仕事をしていると、彼らはメールなどに対する反応が早く、書く日本語も日本人よりむしろ丁寧だったりして、はっきり言って平均的日本人より仕事がやりやすいです。日本人のほうが心理的な鎖国状態に入ってしまっているような気がしてなりません。。
などとおやじの憂いでございました。憂いから離れるために明日はぬくぬくしに行ってまいります。。と思ったら今(20:30ごろ)、東京は大雪です。2週続けて遠征は延期かも。。
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