昨夜書こうと思っていたらつい眠ってしまったので、まずは昨日の日付で一本目。
北京五輪の開会式、なかなか良かったと思います。最後の聖火への点火のところは寝てしまってあとで見ましたが、李寧さんのパフォーマンスは素晴らしかったと思います。李寧さんはほとんど私と年も同じだし、84年のロサンゼルス五輪のときに確か中国の体操で初めて金メダルを獲った人なので前から少し親近感があります。最近中国に行くと実業家として成功した彼のLINING社の看板(Nikeに似ているとの意見もありますが)を見るにつけ、この20数年で全く変わってしまった中国の象徴的人物のようにも感じます。
ところで、国マニアとしては、開会式の各国選手の入場行進は毎回じっくりと見ております。今回は結果としてボイコットした国もたぶんなく、最多の204の国と地域から参加があったこともあり、マニアとしては壮観でした(2時間半くらい入場行進だったので長すぎる感はありますけど)。
今回の入場行進では、フランス語→英語→中国語という順番でアナウンス及びプラカードにそのように書かれていましたが、そのなかで気になったことを少々。フランス語と英語の表現はだいたい同じですが、中国語は若干表現が違う場合がありましたね。
例えば、「台湾」は、英語ではChinese Taipeiで、中国語では「中華台北」。もともと中国側は「中国台北」にしようとしていたらしいですが、台湾からのクレームで「中国」から「中華」にしたそうですね。「香港」については英語はChinese Hong Kong(この部分良く見えなかったので違うかもしれません)、中国語では「中国香港」でした。このあたり、英語しかわからない人は違いがわかりませんが、結構重要なところです。
あと、やや不思議に思ったのは韓国と北朝鮮。韓国のほうは、英語で「Korea」、中国語で「韓国」。北朝鮮は英語で「Democratic People's Republic of Korea」、中国語でも「朝鮮民主主義人民共和国」と正式国名。韓国のほうが「Republic of Korea」「大韓民国」と正式国名にならないのはなぜなんでしょう。逆にイランとかは英語では「Islamic Republic of Iran」という正式名称なのに、中国語では単に「伊朗」としかプラカードに表記されていませんでした。中国外交部の正式名称でもないような気がしますし、どのように国名を言ってもらいたいか、参加国側が選べる自由度もあるんでしょうかね。
かなりマニアックな部分ですが、アフリカにコンゴ民主共和国とコンゴ共和国と、2つ「コンゴ」がつく国があります(前者は「ザイール」と言っていた国)。両国とも英語やフランス語では正式国名がプラカードに書いてありましたが、中国語では「剛果(●)」と両方とも表記されていました。テレビではよく見えなかったので、不思議に思ってあとで調べたところ、両国の首都名から、前者は「剛果(金)」、後者は「剛果(布)」ということでした。「金」は「キンシャサ」、「布」は「ブラザビル」という都市を漢字表記したときの頭の漢字です。英語でもCongo-Kinshasaとか言うときはありますが、プラカードに(金)とか使うのはちょっと違和感あります。
さらにマニアックでなるほどと思ったことをもうひとつ。カリブ海にも「ドミニカ」という国がふたつあります。日本語では「ドミニカ共和国」(野球とかで少し有名)、もう一方は「ドミニカ国」(かなり小さな島国)ですが、前者は中国語で「多米尼加共和国」、後者は「多米尼克」だったと思います。今まで気がつかなかったですが後者のほうはいつの間にか「Dominic」に変わっていたのでしょうか、今度調べてみようと思います。
まだ他にも気がついた点がありましたが、マニアすぎるのでこのあたりで。もうひとつ今日の日付で全く別の書き込みをいたします。。
人気blogランキング
中国BLOGGER人気ランキング