最近なんだか忙しくて、週末も温泉遠征ができず、ネタ枯渇気味で久しぶりの更新となってしまいました。今日は原点に帰って、久々の中国ネタ。
もう多くのニュースとかで報道されていますが、今日6月4日は、天安門事件からちょうど20年の日です。学生のときから中国とはずっとなんだかんだと関係していますので、とても感慨深いです。社会人になって今年で23年目、それもずいぶん経ったものだと思いますが、あの事件からももう20年、まだちょっと前のことのような気もしますので、20年というのはちょっと信じられません。
89年6月4日、私は何をしていたかといいますと、このときの仕事は中国ではなく、欧米関係の仕事をしていました。ちょうどロンドンだったかに出張していて、CNNテレビを見たら、臨時ニュースのような形で戦車が天安門広場前を行進する映像が出てきました。87年から88年の2月にかけて北京に長期出張ベースで会社の駐在事務所で下働きをしていたのですが、あの頃の中国は市場経済導入前で外国人が生活するにはまだまだ不便でした。しかし、開放政策もかなり進み、日に日に発展していく様子は肌で感じられる部分も相当ありました。そんな印象を持っていたときに、そのわずか1年後だというのに、あのよく通過した天安門広場であのような事件が起きているとは、にわかに信じられませんでした。
ちょうどあのころは、ベルリンの壁が崩壊したり、ルーマニアの独裁者チャウシェスクが倒されたりして、社会主義国がドミノ現象のように次々と滅亡していったときですので、中国も早晩そういうふうになるのだろうと思って見ていました。周囲にもそう思っていた人がたくさんいたかと思います。ところがどっこい、中国さまが今のようになるとあのころ思った人は皆無だと思います。
昨日のニュースでは当時の学生運動家、ウイグル族のウーアルカイシ氏がマカオ経由で大陸に入国しようとして阻止されたことをやっていました。中国人なのに他の活動家と違って少数民族のためカタカナ表記だったウーアルカイシ氏の名前はよく覚えています(ウイグル語では「ウルケシ」だったかと)。しかし、ニュースで見た同氏の姿、昔の面影はあまりなく、中年太り気味の40代おやじになってましたね。本当に時代の変化を感じます。
先ほどのニュースでは、「天安門事件の再評価はしない」という、いつも高飛車の外交部の報道官がコメントしていましたが、今の中国さまは他の国が不景気でマイナス成長の中、依然として相対的に高い成長を続けていることで、どんどん高飛車度が高まっているような気がします。日本を含め「中国さま頼み」の風潮が出てきてしまっています。この20年間で日本と中国の立場も逆転してしまったようです。あいやー。
そんなことを徒然と思いながら、「六四」を過ごした次第でございます。やっぱりこういうときは温泉でリフレッシュでしょうか。。
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