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テーマ:ドライブ・小旅行(1741)
カテゴリ:国内遠征
GW遠征レポート(5)、5月2日のお昼前から。今年の東北遠征の目的は、昨年のGWに見た被災地の変化を見たかったことや本州最北端到達、秘湯めぐりなどいろいろありましたが、下北半島にある原発関連施設の立地場所訪問も大きな目的になっておりました。下北半島の付け根の「六ヶ所村」はよく報道で名前が出ますが、ここには使用済核燃料の再処理施設があるわけです。 11:47、その再処理施設の近くにある六ヶ所原燃PRセンターです。あとで出てきますが、このあたり再処理施設だけでなく、国の石油備蓄基地や、風力発電施設など、エネルギー関連の象徴のような村であることが改めてわかりました。 では、中に入ります。原発関連施設の近くにはこのような立派なPR施設があり、どこも無料で開放しています。ちゃんと予約すれば施設の説明なども詳しくしてくれます。ここは日本原燃という国策会社がやっている施設で、使用済燃料からプルトニウムやウランを取り出してMOX燃料という形に変えて再度原発の燃料に使うわけですが、まだ試運転段階で全面的な稼働が行われているわけではありません。周辺には高・低レベル放射性物質貯蔵施設などもあって、まさに核リサイクルの村といった感じ。 展望台からの景色。正面がむつ小川原国家石油備蓄基地といって、70年代の石油ショック後に日本初の備蓄基地として建設されたそうです。今回来てみるまで全く知りませんでした。 こんな位置関係です。 備蓄基地の石油タンクの向こうには風力発電の風車が物凄い数ありました。むつ小川原ウィンドファームというそうです。 アップにしてみました。 展望台から海側の方に目を移します。再処理工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、ウラン濃縮工場などの向こうが太平洋です。 そのあたりの説明。 下のフロアは核燃料のリサイクルの説明がわかりやすく展示されています。 日本で今まで再処理ができなかったため、これまでは英仏に依頼していたわけですが、一部それが日本に返還されてきているとのこと。 使用済燃料を運搬するのは非常に大変なことなわけです。 これはもちろん模型ですが、ああいうドラム缶に入れて一定期間地下に埋めて貯蔵しておくわけですが、最終処理というわけではなくあくまでも中間貯蔵施設なわけなんですね。 こんなふうにして埋められるわけです。原発全体のサイクルは途方もなくカネと時間と手間がかかるというのが改めてわかります。かといって、今のように感情的に原発廃止とだけ叫んでいる人々には違和感を覚えます。自分の使っている電気も使ったあとこんなふうになっているわけですよね。あと、これまで原発立地地域をいくつも訪れましたが、原発施設誘致をしている自治体は大抵このような村が多く、税収豊富で平成の大合併もせず村のままでいる場合が大半のように思えます。新潟の刈羽村とか茨城の東海村、このあとに出てくる東通村などもその例です。こういった自治体の位置づけをどうしていくのかトータルに考えないと、拙速な感情論のみで目の前から原発という言葉だけを消し去るみたいな風潮はいかがなものかと思ったりするわけです。 さて、次は12:48、六ヶ所村の北にある東通(ひがしどおり)村にある東北電力・東通原発のPRセンター「トントゥビレッジ」に来ました。 霧で霞んでしまいましたが、展望台からは一号機?が見えました。ちなみにここは東北電力の原発がありますが、東京電力の原発も建設途上だったんですね。今はストップしていますが。福島第一原発も東京電力のサービスエリア外でしたが、首都圏からこんな離れたところから電力を持ってくるというのはどうよ、という感じがしなくもないです。 左側の方が東電の建設中の立地。 東北電力の方の原発のジオラマ。 先日、北海道の泊原発が停止して今日本では一つも原発が稼働していない状況になったのは周知のとおりです。ところで、これから行く大間町にも電源開発による原発建設計画があったんですね。知りませんでした。 東通原発はまだ新しいので福島とは同じにならないようにも思います。社会科見学を終え、このあとは下北半島右上の突端、尻屋崎に向かいます。。
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最終更新日
2012.05.13 15:06:44
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