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2010.07.19
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今日は、保護者と生徒との三者面談の日だったのですが
面談を終えてからミルキーの散歩へ行く時間まで間があったので
ニュースでもチェックしておくか・・・とテレビを付けてみました。
すると、たまたまNHK総合ドキュメンタリー番組の
「命を救え!スーパードッグ ~災害救助犬 世界大会~」
という番組が放送されていました。

今年6月30日から7月4日までチェコで行われた
国際救助犬連盟(IRO)が主催する“災害救助犬”の世界一を決める
世界大会に参加した犬達のドキュメンタリー番組でした。

災害救助犬とは、土砂災害や震災などの被災地で、
土砂や倒壊した家屋の下に埋れた人を見つけ出すのがその役割です。
倒壊した家屋やビルの中や、瓦礫の下など様々な状況設定の中で、
いかに早く模擬被災者を救助出来るかを競うこの大会なのだそうです。

今年16回目となる災害救助犬の世界大会に、今回は日本からも
23歳の男性ハンドラーとGシェパードのファーナ(牝3歳)コンビが初出場とのことで
密着取材のドキュメンタリーとなっていました。

大会の会場は、倒壊した建物とその周りの瓦礫の山を再現した場所でした。
かなり広い範囲の中での捜索になる上に足元は不安定な瓦礫の山。
犬の足は大丈夫かしら?と心配になるほどでした。
以前、実際の被災地での捜索では、犬に靴を履かせている様子を見た記憶があるので
今回は被災地を再現した会場ということで、その点は配慮されているのかもしれません。

その中に3名の人間が被災した状態で隠れており、
災害救助犬とハンドラーが30分以内に3名を探し出すというもの。
細かいルールまではわかりませんでしたが、200点満点で採点されていました。
参加者は、世界各国から厳しい1次審査を突破した優秀な犬とハンドラーで、
毎年上位にランクインするスイス陸軍の災害救助犬とハンドラーペアもいました。
スイスは山岳救助犬のイメージがあるように、救助犬の本場でもあり、
軍隊式での訓練を行なっている犬とハンドラーはハイレベルというイメージでした。

大会開催期間は7月のチェコの気温は、30度以上。
最近は、私とミルキーも炎天下で訓練競技の演技をすることが多かったからか
捜索する犬も指示を出すハンドラーに同情してしまいました。
でも、もっと辛かったと思われるのは、
被災した状態で瓦礫の下に隠れている捜索対象者3名の方だろうなぁ。。。

現在UD(使役犬訓練資格)の訓練をちょっとだけ齧っている
へっぽこハンドラーの私としては、これはこの課目の応用?とか
こうすれば、ミルキーでもできるかも?とか、これは絶対に無理かも?・・・とか
ついつい自分達に置き換えて見てしまいました。
できるわけ無いのにねぇ~、笑っちゃいます。

被災者の捜索の課題である、捜索対象の隠れ場所はその都度違い、
大会優勝候補の一組であったスイス陸軍の
ベテランハンドラーとシェパードコンビの時は、特に難しいものでした。

他のコンビの時は、3名がバラバラの場所に隠れていたのですが
このコンビの時だけは倒壊した建物の別々の部屋に2名が隠れていました。
ペテランハンドラーさんは、建物で1名を発見した時点で他の2名は
別の場所に隠れていると思い込み、犬の方が建物の中に戻ろうとしたのを
暑さで日陰に逃げ込んだと判断。
犬に水を飲ませて、体を濡らし、外の捜索を指示したのでした。
犬はハンドラーの指示に絶対服従という服従心の強い犬なのでその指示に従いました。
でも、犬としては、建物の中にまだ1名が居るというこがわかっています。
やっぱり建物の中に戻ってしまい、その時点でハンドラーもやっと気付き
タイムアウトで残りの1名は探せず失格としう結果でした。

ハンドラーの思い込みと判断ミス。
プロの優秀なハンドラーの痛恨のミスですが、凄く気持ちがわかりました。
実際の災害現場でも活躍する方々でしょうが、
点数を競う競技会となると、指示の出し方などにも規定があるでしょうし、
実践よりも縛りがあるかと思います。
犬にも、捜索の正確さや、発見した時の知らせ方にもルールがあるみたいでした。

日本からの参加者ペアは、120点でタイムアウトで失格。
3歳のファーナは、ハンドラーへの服従心の強い犬なのですが、
ハンドラーさんから遠く離れて捜索するのに不安があるらしく、
捜索対象の隠れ場所の手前まで捜索に行って戻って来てしまっていました。

我家のミルキーも私から離れることを嫌がるマザコン犬です。
ファーナが牝犬ということもあって、なんだか感情がリンクしてしまいました。
ファーナのハンドラーさんの師匠である方が、終わってから
「あの時に、もっと強く『行け!』という指示を出していれば」と言っておられました。
ファーナのハンドラーさんの悔しそうな表情を見ながら、
「でもねぇ。競技中は必死すぎてハンドラーも余裕が無いのよねぇ」なんて
思った私なのでした。

日本では、会場と同じような現場で練習をすることは出来ないでしょうし、
広い場所での訓練も難しいと思います。
やっぱり、それこそ、本番の場数を踏むしか無いのでしょうね。

地震国と言われている日本で、こうした災害救助犬が育てられて行くことは
とっても意義のあることだと思いますから、是非頑張って欲しいです。

まぁ、コリーはこうした救助犬には不向きかもですが・・・。

でも、ミルキーと訓練を始める前にこの番組を見ていたら、
全く気付かなかっただろうなぁという発見や気付きが沢山有って
偶然目にした番組でしたが、興味がかかったです。


それから、こうした世界大会に参加する犬の出国手続きってどうするんだろう?
なんて・・・素朴な疑問を持ってしまったので調べてみました。
犬、猫の旅行 ・短期滞在編(動物検疫所)

どうやら事前準備をすれば日本に帰国の際の係留期間も短縮されるようです。
でも、大変そう・・・。
こうしたことを考慮すると、島国の日本から海外で開催される大会に参加し
犬とハンドラー双方が、練習のときと同じコンデションやモチベーションで
演技するのは至難の業かもと思いました。
でも、頑張れファーナ&ハンドラー!という気持ちです。




でもねぇ・・・私とミルキーさん、
訓練は夏休みに入りまーすO=(__;;; ぱた...
σ(^◇^;)でへへへっ。



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Last updated  2010.07.20 03:24:26
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