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2014.09.06
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カテゴリ:

ここ最近、デング熱についてのニュースが目立ちますね。

最初の発生場所は代々木公園周辺と言われてますが
私が元気な頃はよく、
コリシェルのお仲間と代々木公園のドックランで
待ち合わせて遊んでいたので、
ちょっと他人事じゃなかったりします。


↑ミルキーは、どーこだ?(笑)
in代々木公園


日本では、今年の8月に1945年以来69年ぶりに
海外渡航歴が無く国内感染した
患者1例の症例を発見した事を発表しました。

厚生労働省の公式ホームページの
「デング熱に関するQ&A」によると
デング熱ウィルスを媒介する蚊は、ネッタイシマカで
日本には常在しない蚊なのだそうです。
しかし、日本中に生息するヒトスジシマカも媒介できるそうで
この蚊が現在、デング熱ウィルスを媒介しているようです。

今のところ、有効なワクチンや予防法は無く
特有の薬は無いようですが、予後は比較的良好のようです。
血漿漏出と出血傾向が主症状の場合は
適切な治療がなされないと致死性が高いですが、
症状が回復し始めると迅速に回復するのが特徴です。


2014年にはフィジーにおいても発症が広まり
1万人以上が感染しましたが、死亡者は11人

2003年までデング熱は、
潜在的な生物兵器に分類されていたが、
伝染させるのはあまりにも難しく、
出血熱を引き起こす割合が比較的低いという理由から
この分類からは除外さています。


また、国立感染症研究所 情報センターによると
「デングウイルスは、フラビウイルス科に属し、
血清型がは4種類有り
非致死性の熱性疾患であるデング熱(DF)
と、
重症型のデング出血熱(DHF)やデングショック症候群の
二つの病態がある。」とのこと。

(1)デング熱(DF)
症状を示す患者の大多数は、
デング熱と呼ばれる一過性熱性疾患の症状を呈する。
感染3~7日後、突然の発熱で始まり、
頭痛、特に眼窩痛・筋肉痛・関節痛を伴うことが多く、
食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともある。
発熱のパターンは二相性になることが多いようである。
発症後、3~4日後より胸部・体幹から始まる発疹が出現し、
四肢・顔面へ広がる。
これらの症状は1週間程度で消失し、
通常、後遺症なく回復する。

2)デング出血熱(DHF)
デングウイルス感染後、デング熱とほぼ同様に発症して
経過した患者の一部において、突然に、
血漿漏出と出血傾向を主症状とするデング出血熱となる。
重篤な症状は、発熱が終わり
平熱に戻りかけたときに起こることが特徴的である。
患者は不安・興奮状態となり、
発汗がみられ、四肢は冷たくなる。
胸水や腹水が極めて高率にみられる。
また、肝臓の腫脹、補体の活性化、血小板減少、
血液凝固時間延長がみられる。
多くの例で細かい点状出血がみられる。

さらに出血熱の名が示すように、
10~20%の例で鼻出血・消化管出血などがみられる。
しかし、症状の主体は血漿漏出である。
血漿漏出がさらに進行すると、循環血液量の不足から
hypovolemic shockになることがある。
症状の重症度によりGrade 1~4の4段階に分けられ、
ショック症状を示すGrade 3、4は
デングショック症候群と呼ばれることもある。
デング出血熱は、適切な治療が行われないと死に至る疾患である。
致死率は国により、数パーセントから1パーセント以下と様々である。


本来デング熱ウィルスは、
熱帯、亜熱帯地方で流行しており、
ネッタイシマカが媒介していたので
日本には患者がいない病気だったんです。
でも、日本のヒトスジシマカも媒介できるということで
今回、問題となっていますが、
今のところ症状が死に至る危険性のある患者はいない模様。
日本国内で死亡することはめったにないそうですから、
それだけは、ちょっと安心できるところです。
但し、感染が2回目になると
重症化する可能性がぐんと高くなるらしいので要注意です。
これは蜂などに刺された場合の
アナフィラキシー症候群に似てますね。

地球温暖化で日本も熱帯化しているといのも
発生の大きな要因なのかもしれませんが、
まだ日本の気候では、蚊は越冬して生息できません。
また卵を介してウイルスが次世代の蚊に伝わることも
報告されたことがないため
蚊の死滅する冬には収束すると思われます。
とりあえずは、ヒトスジシマカの活動時期は
5月中旬~10月下旬と言われている
ので
その期間だけは、
できるだけ蚊に刺されないよう注意ですね。






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Last updated  2014.09.07 07:34:50
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