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カテゴリ:犬
先日の訓練競技会での様子を撮影した お写真を送って頂きましたので、 ご紹介したいと思います。 先日ご報告いたしましたように 競技会の演技得点としてはお恥ずかしいものとなりましたが 私としては充分に満足の出来る結果でした。 ミルキーとCDXの練習を始めたのはもう7年も前になります。 CDX一次に合格したのは2009年5月、 6月の本部競技会で2次合格、二席入賞 翌月長野で1席を頂きました。 また、翌年の本部で1席を頂きトライアルチャンピオンになり いよいよUDにチャレンジと思っていたら ミルキーの体調が悪くなり訓練中断。 翌年に関東東北大震災で訓練どころでは無くなり 落ち着いた頃に今度は私の体調が悪化、入院、手術。。。。 いつも、行く手を阻まれてきました。 ショーにもチャレンジしてはいたものの 自分で行ける範囲のショー会場にのみ参加しましたが やはり、体力的には限界でした。 訓練もショーも中途半端。 本来、私は中途半端が嫌いな性格で、やるなら徹底的にやる! 人に出来て自分に出来ないはずはない。、 出来ないのは自分の努力が足りないだけだ!と どんなことにも全力で臨み 自己暗示をかけて取り組む性格でした。 しかし、体調を崩し、 やがて何度も癌になり、思うように動けなくなり 無理せずにはどうにも生きられなくなってからは 妥協すること、同調すること、 人の基準ではなく己の基準で満足することを覚えました。 なので、今の私にとって 満足ののハードルは思いっきり低い(笑) でも、それは幸せのハードルも低いってことで ほんの些細なことでも幸せに感じられます。 今回も、無事にミルキーと参加出来たことだけでも大満足。 実は、前回の支部競技会も体調不良でドタキャン。 その次の茨城競技会も体調不調で断念。 なので、今回は参加出来ただけでまずは大満足でした。 さらには、10歳6か月となるミルキーが ジャンプ課目がふたつもあるCDXをこなせるかも賭けでした。 UDの練習はボチボチしていましたが ジャンプ課目だけはやっていませんでした。 しかも、UDは跳ぶだけですが CDXはダンベルほ咥えて跳ぶので、そこはCDXの方が難度は上です。 練習する場合、何度も跳ばせることになるので 着地で足を捻れば一巻の終わり。 また、台に足をひっかけて転倒するのも怖いので 当日まで一切練習はしませんでした。 ただ、前回の練習会の際に 一往復だけ高跳びを跳ばせてみたところ 充分に跳べていたので、 後は、ミルキーのやる気に任せようと思いました。 まずは、 【紐なし脚側行進】 脚側行進は、訓練の基本中の基本。 そして、実は一番重要で一番難しい課目です。 ノーリードで犬とハンドラーが審査員の指示通り行進し 停止で犬は停座、前進、ゆっく、速足、回れ右等をします。 ハンドラーが犬と一体になって行進するのが理想ですが 不自然にくつつきすぎていても離れすぎていても駄目です。 犬の頭部がハンドラーの足の位置にあり 見えない糸とで繋がれているようなのが理想。 アイコンタクトも重要なのですが 犬とハンドラーが見つめあいすぎるのも良くないようです。 ここらは、JCC 、JKC、警察犬訓練と微妙に違うので 競技としての基準によって同じ演技でも点数が異なります。 私が唯一、凄いと思った脚側はたった一組だけで なかなかそれを真似できるものではありません。 もちろん、今の私達には程遠いものです。 それでも、ミルキーはよくやってくれました。 後半は少しスタミナ切れで、私もミルキーもダレました。 今回の審査員さん、今までの審査員さんの中で 一番長く歩かされました(笑) リンクが狭かったので目が回った(^^ゞ 【八の字行進】 (犬が八の字を描くようにハンドラーが誘導しての行進) これはハンドラーが八の字を描くのではなく 犬が八の字を描かなければならないのですが 外回りですと、犬が離れがちになったり遅れたり 内回りだと犬が足に接近し過ぎてしまったりします。 でも、今回はそれなりに良くやってくれたと思います。 【称呼並びに停止】 犬を24メートル程度の位置で停座で待たせて 審査員指示によりハンドラーが視符または声符で呼びます。 途中、審査員の「停止」で視符または声符で伏せさせ 再び審査員の指示で足元まで呼び寄せて停座させます。 実は、4歳あたりから白内障が出ているミルキー。 サプリメントや目薬で進行を抑えていますが やはり夜はあまり見えていない気がしています。 また、訓練を始めた頃から視野が狭いかも?と疑いもありました。 10歳となった今、どこまで見えているのか疑問です。 最近は、自宅の階段の昇降も躊躇する時があるので 視符だけで気づくか少々不安でした。 しかし、今まで視符のみで教えてきているので 声符で動くか賭けでもあります。 途中の伏せの位置なら間違いなく見えると思ったので 最初の呼び寄せだけ、減点(1,2点)覚悟で両方で呼びました。 結果は大成功!!(笑) 【平地持来】 持来とは、ダンベルを持って来ることです。 犬を自分の横に停座させ 審査員の指示でダンベルを投げ、 審査員の「犬をやって」の指示で犬を出し ダンベルを持って来させる課目です。 これは、ミルキーの得意中の得意! それだけに、ダンベルを投げるとウズウズしてしまい 審査員さんの指示を待たずに取りに行く傾向があります。 ここでは、私もそれを警戒して 左手でミルキーの目の前に待ての視符を出しながら ダンベルを投げました。 尻尾フリフリ取りに行き、こんなの朝飯前よ♪ という顔で嬉しそうに戻って来ました。 【高跳び持来】 こちらは、高跳びを向うに投げたダンベルを拾って それを咥えたまま再び高跳びを跳んで戻って来る課目です。 CDXの課目では、一番の花形課目。 そして、一番失敗の多い課目でもあります。 ミルキーは、もともとダンベルを咥えるのも嫌がる犬でした。 もちろん、高跳びなんて飛びません。 どんなに低いバーでも跳ぶよりはくぐる、 自分の胸くらいの柵があれば、そこから出ようとしない 笑っちゃうくらい、どんくさい犬でした(笑) それでも少しずつ練習を重ね自信をつけ 高跳び台を見れば跳ぶもの!と理解し出来るようになりました。 しかし、もう10歳半ともなると足腰の衰えが危ぶまれます。 毎日、自転車引き運動はしていましたが 私が入院&療養していた半年は、ほとんどトイレ散歩のみ。 また目の衰えも気になります。 今回の競技会に参加するにあたり、 当日のミルキーのやる気で決めようと思っていました。 もしもの時は、途中棄権も考えていました。 また、シニア犬は規定の高さより低い高さで参加も可能なので ギリギリまで低くして貰おうとも考えていました。 しかし・・・ 競技開始前にとりあえずミルキーに跳ぶ気があるのか? または、跳べるのか?を確認するために 往復ジャンプさせてみたところ、 60センチを軽々と跳んで見せてくれました。 なので、既定の高さに修正申告して競技に臨みました。 やる気マンマンでしっかりと持来してくれました。 が・・・しかし・・・ 子の課目は残念ながら失格の0点。。。(-_-;) なぜなら、 私の指示を待たず、 ダンベルが台の向こうに消えたと同時に発進! 私も、ダンベルを投げるのに意識が行っており ミルキーに待ての視符を出し忘れていました。 これは、ハンドラーとしての私の大失敗です。 着地もきれいに決まり、脚も傷めずに私の元に ドヤ顔で戻って参りました。 ハンドラーの指示前に犬が動くのは、即失格なんですけれど 私としては大満足でした。 10歳半のミルキーが、ほとんど練習していないのに ちゃんと覚えていてくれた上に 完璧な演技で決めてくれたので、文句はありません。 先走って行くほど、やる気マンマンなんですから。 【幅跳び】 既定の感覚で置かれた木の板を跳んで ハンドラーの元へ戻る課目。 これも、ミルキーの得意中の得意。 ここ数年の練習や競技会で失敗したのはただ一度だけ。 私が入院する直前の本部競技会のみでした。 が、この日は、中途半端に跳んで 板からずれてしまいました。 そうでした。 あの時思ったのは、 白内障は白い色だと輪郭の把握が困難とのことなので 何度か跳ばせて、間隔を覚えさせないと・・・と思ったのでした。 もう、2年も前のことで、すっかり忘れてました。 しかし、失敗も、棄権も覚悟で臨んだ今回の競技会なので 失格になっても最後までやらせて貰おうと思ってました。 既に高跳持来で失格は決定しているので もう一度やらせて頂きました。 すると、やはり成功! 一度跳んで間隔を覚えたのでしょうね。 写真の通り、きれいにまっすぐ跳んでくれました。 ミルキーも大満足の表情で戻って来ました。 この表情で私も大満足。 ミルキーよく頑張った!! 最後は、団体課目 【座って待て3分】【伏せて待て5分】 こちらの団体課目は、練習会の時にUDの立って待てで 参加させて貰っていたので、座れも伏せも久しぶりです。 でも、動かないので得意かと思いきや・・・ ミルキーのお座りの仕方がヘンテコリン? お隣のジミー君の背中がピーンとした座り方に比べると ミルキーは腰の曲がったお婆ちゃんみたい(笑) この日は、日差しもあって予想以上に暑かったので 犬もハァハァ、人間も汗だらだら。 ミルキーと私の順番がCDX最後だったので 個別演技終了後そのまま団体競技だったのもあるかもですが、 やはりミルキーさん、歳には勝てないか? 伏せでは、途中寝てしまわないかと心配しましたが なんとか無事に終了。 点数は200点満点中135点、うち2課目(55点)分失格でしたが 私としては満足しています。 ミルキーも満足していることでしょう。 何よりも、久しぶりの出番で、 ミルキーが生き生きとして楽しそうだったので 私にとっても有意義な一日でした。 犬も確実に歳をとり色々なところが衰えてきます。 でも、それなりに鍛えておけば老化を緩やかにし 犬も自分の任務に生きがいを持てる気がします。 もちろん、出来栄えは、若い犬とは比べものになりません。 でも、私たちが求めているのは、順位やタイトルや資格 そういうものでは無いので、全然かまわないのです。 こうして、10歳になったミルキーとの 共同作業の素敵なお写真を撮って頂き、 記録として残せるのも それだけで幸せなことです。 ミルキーが元気な限り、 ぼちぼちながら、一緒に楽しめることを やって行きたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.11.12 06:27:53
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