テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画
新宿に行く用事があったので、
サマーセール中だし、高島屋でも行ってみようかな、と ネットで調べたら、見たかった「パッション」が まだ上映中とのことで、せっかくだしと見に行ってきた。 衝撃。 この2文字以外に浮かばない。 私はどこの宗派にも属していないし、 属するつもりもない。 だからキリストのことは何も知らないけれど。 本国アメリカでは、 あまりの衝撃にショック死した人数人、 というニュースも頷ける映像だった。 こんなにも残虐な作品とは思ってなかったから、 「もうやめて」と何度も叫びたくなったし、 何度も途中で劇場を出ようと思ったほど。 つまらないとか、時間の無駄とか そういう意味ではなく、 「見ていられない」からと、 上映中に劇場を後にしたいと思ったのは初めてだった。 それなのに相反して、 見続けなければいけない気がする、と そんな気持ちもあって動けないのだから、 Mギブソンにしてやられたりなのだろう。 ただただ、キリストが処刑されるまでの 12時間だけを描いた作品で、 「なぜ処刑されることになったのか」 「その後は」 なんてものは全くない。 即ち、ひたすら拷問を受け続けるキリストを 見るだけの作品なのだ。 そして、それはあまりに残虐で、 憤りさえ覚えるほどのもので。 人間はなぜこんなにも残虐になれるのだろうか。 どうして笑っていられる? どうして誰も助けない?助けることができない? そんな風にとにかく いろいろいろいろ考えさせられる作品だった。 あまりの残虐さに、何度も目を閉じたくなったけど、 目を反らしてはいけない気持ちがあって、 ちゃんと見届けた。 だけど、ラスト近くは、あまりに惨くて、 手で自分の目を覆いながら見た。 私の生があるのはイエスのおかげ。 とまでは思わないけれど、 こういうのを見てしまうと、 現代に生きる人々は自分を含め、 どれほど幸せなのだろうかと実感するしかない。 リストカット症候群の人や、 自殺願望のある人、 また、一度でも自殺を考えたことのある人には 是非見て欲しい作品。 また、貧乏だったり、仕事や恋愛や学業が うまく行かなくて、 他人の贅沢を羨んでいる、 また、羨んだことのある人にも、 見て欲しい作品。 自分の悩みなんてちっぽけなものだと思えること必至。 衝撃度:★★★★★ 残虐度:★★★★★ 総評:★★★★☆ 映画館で見るなら:1800円 DVD買うなら:- 何度も繰り返しみたいとは決して思わないので、 DVDに値段はつけられない。 新宿高島屋なら31日まで上映しているので、 是非劇場に足を運んでください。 他人の評価うんぬんとかではなく、 自分の目をきちんと開いて見るべき作品と思います。 監督のメル・ギブソンは、 役者として有名なのは勿論、 本作を含め良質な作品ばかり製作しています。 他の監督作も是非見て欲しい。 「パッション」のイメージは捨てて見て。 ちゃんと感動作もあるから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|