SAW ソウ ★★★★☆
随分前に友達に勧められてた本作。私的には、最近随分レンタルしてないから、旧作でも見たいの沢山あるし、旧作になるまで待つつもりだったけど、彼の要望で借りました。基本的に画面が暗いモノ、グロイ系作品は、あまり好きじゃないのと、前半、テンポが随分まったりしてることと、しつこいほどのカメラワークで、ちょっとイマイチかなって思ってた。それでもやっぱり犯人というか、展開というか、オチが気になるので、「まー一応見とくか」くらいの気楽なノリで見てた。なんとなく、「オールドボーイ」や「CUBE」や「セブン」が彷彿とされるような作りなので、新鮮味も欠いてたし・・・私の中で。ところがところが、中盤以降の畳み掛ける展開はお見事。もうそこからは目が釘付けで、最後の最後まで口がぽかんとするような感じで見入っちゃいました。最近、派手な宣伝・コピーに乗せられると、「それほどじゃあないよねぇ」と、マイナス作用に働く作品が映画に限らず多いけど、これは本当にコピーの衝撃のラストに恥じない作品と思う。なんだか疲れる映画だし、よくよく考えたら辻褄というか、展開に無理があるようにも思うけど、食い入るように見れる映画が少ないだけで、強引とは言え、この完成度は評価できるものだろう。というわけで評価は高めだけれど、でも、なぜか映画館で見なくて良かったとも思う作品だったり。・・・後味が良くないからかな?あとは、ラストがちょっと。確かに衝撃なのだけど、謎残しすぎというか、ある意味観客を馬鹿にしてるような気すらしました。そんなわけで悪く言えば「親切じゃなくて、疲れる映画」良く言えば「その不親切さ(=観客に答えを選ばせてくれる)が いつまでも楽しめる映画」で、どっち側の捉え方をするかによって、評価が真っ二つに別れる作品じゃないかと思う。3つ星とかいう半端な評価する人が少なそう。「CUBE」や「セブン」が好きな人なら、きっと高評価を下すであろう作品。粗も多いけどね。映画館で見るなら:1000円DVD買うなら:2500円総評:★★★★☆3037円。