カテゴリ:メディア
先週も金曜は雨だった。仕事で外出する日なので駅前で「ビッグイシュー」という雑誌を買うのを楽しみにしていたが、今日も買えなかった。ホームレスの人が売ってる雑誌だから、雨だといつもの場所では会えない。こんなに寒い雨のなか、どこで過ごしているのか心配になる。
「ビッグイシュー」には、他の雑誌に絶対載らない記事が出ているから面白い。この間は「人類の月面着陸はなかったろう論」という本の話題がでていた。なかなかマスメディアに登場しない本なので、これではじめて知った。息子と夫が勝手にこの記事を読み、本を買ってきた。私はまだ半分くらいしか読んでいないうちに、息子の友だちが借りていっていまは手元にない。 これが、トンデモ本かと思うとそうではなくて恐怖に駆られる。だって、こういう歴史的事実が、本当に怪しくなってしまったら、どうやって私たちは日々暮らしていけばいいのか。私の世代は、月面着陸という偉業があったからこそ、人類は、そしてアメリカの科学技術はすばらしい、と信じてきたはずだ。 人類の月面着陸がもしかするとねつ造だった、といわれても、簡単には信じられない。ただ、このねつ造に深く関わっていた人の一人が、米国のラムズフェルドであったと指摘されると、イラク戦争という現在進行形の舞台としっかりつながって、いきなりリアルに感じてしまう。なにしろ、大量破壊兵器はみつからなかったのだから。 そうすると、毎日流されているファルージャ攻撃のニュースも、空々しく聞こえてくる。夕方のニュースで、ザルカウィの司令部を発見した、という映像を流されても、到底信じられない。彼らがコギレイなファイルやパソコンを具合よく残して逃亡するだろうか?マスメディアに出る情報と、出ない情報の差は、ずいぶん大きい。しかも私は、研究で歴史をやってるから、こういうことは、よく起こると身にしみている。 何が真実だかますますわからない時代、せめていろんなメディアで情報を得る努力をつづけるしかない。ブログは貴重な情報の宝庫だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/11/20 12:44:42 AM
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