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品田知美の空中庭園

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Ayami0719

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カテゴリ:モノ
 私は皮モノにことのほか愛着がある。年末にサンプルをみて一目ぼれしてしまったコードバン(馬の皮)のシステム手帳。品切れで探しまわったあげく、ようやく買うことができた。これで17年間愛用してきた手帳とお別れしなくてはならない。
 この手帳は、初任給を手にしてすぐ新宿で買ったものだ。以来ずっとおつきあいしている(一度電話ボックスに置いてきぼりにして青ざめたが)。大きさが特殊な8穴なので、リフィル用紙が手に入る文房具屋は限られる。めんどくさがりやのくせに、そういうことはなぜか苦にならない。
 考えてみれば、私の17年間をつめこんだのが、この手帳だ。ふと電車にゆられながら思いついた着想、仕事の日程、家族の用事、出会った人のアドレス、買うべき本のリスト。。。まるで分身ではないか。お別れは寂しいが、さすがに傷みが目立ってきたので、しかたがない。
 この手帳もそうだが、昔モノを買うときには、これほど長いおつきあいになるとは思っていなかった。最近、しみじみ思うのが、生涯にそれほどたくさんのモノとは、つきあえないということ。つぎに手帳が傷んだとき、私はもう仕事のために、備える必要がないかもしれないのだ。
 資源のことを考えると、「共白髪の思想」でモノとはとことん長くつきあうのがいい、と「リサイクル幻想」の著者もいう。考えてみると、私の日常は古いモノたちとの長いつきあいに満たされている。
 そろそろ、腕時計も寿命を迎えている。どうやら、今年は新しいモノたちを出迎えることになりそうである。





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Last updated  2005/01/15 12:43:50 AM



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