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品田知美の空中庭園

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Ayami0719

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カテゴリ:子育て/教育
 この週末は、子どもたちの受験がつづいた。受験といっても、1人は学業、1人はサッカー。
 いろんな親たちと話題を共有しているうちに、受験には2種類あるということに気づいた。「お受験」と「受験」である。いわずと知れた「お受験」は、小学校/中学校あたりの親が主体となって取り組む受験をイメージする。けれども、現実には高校、大学、はては就職にさえ、「お受験」は存在する。「受験」は子どもが主体で取り組むものだ。中学受験でもこの両方のタイプがあるように思う。
 「受験生の子どもがいると大変でしょう」と言われることがよくある。先輩の母親たちに「大変だったよ」と聞かされていたこともあって、今年は少し身構えていた。だが、受験生の親をやってみると、これが意外にも大変でない。考えてみれば、「お受験」でなければ、親がすることはあまりないのだ。そもそも、自分の仕事で手一杯で子どもたちの「受験」にまで、頭が回らない。
 教員のはしくれをやっていると、「教えてあげられるからいいわね」と言われることもある。残念ながら、仕事と趣味に忙しく(^^;;;;、そういう時間は全くない。どのみち時間をつくれたとしても、やらないと決めている。たまに質問に答えるだけで、「なんでこんな事わからないの~!」とキレるのだから、無理である。人のお子様には寛容になれるのに、わが子にはなれない。親とはそういうものだと開き直っている。
 悲しいかな、サッカー受験(セレクション)に至っては、お手上げである。サッカーの経験/あるいはスポーツに明るい親がいないのに、子どもがサッカー受験をするのは厳しい。この業界だとだいたい父親にはサッカー経験があるものなのだ。学業ならば、塾などが情報を提供してくれたりもするが、サッカーの世界にはさすがにそういう産業はまだ発達していない(もちろん、発達してほしくないが)から、なすすべもない。
 「お受験」をしている子どもを見ていると、少し痛々しい。彼/彼女らは、結果に対して親と自分、つまり2人分の責任を背負わなくてはならない。両親が「お受験」に入れ込んでいたら、3人分にさえなってしまう!いやおうなく受験の際の緊張度は高まるだろう。自分の分を超えた緊張を背負って受験をしなくてすんできたことに、私は心から親に感謝している。だから、子どもたちにも2人分を背負わせていない、ということだけは貫いているつもりだ。
 受験には、失敗がつきものだ。子どもが主体の「受験」であれば、子どもが失敗してもせいぜい1人分のつらさですむ。親は「残念だったね」と支えてあげられる。でも、「お受験」の場合、子どもは親の分もまとめて、結果を1人で受け止めなくてはならない。子どもにとってはかなり苦しいことではないだろうか。1人分だけで責任を負うのが手一杯の私には、想像するだけで胸が痛む。やはり、受験は「受験」であってほしいと切実に感じた週末だった。





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Last updated  2005/01/24 01:06:40 AM
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