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品田知美の空中庭園

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Ayami0719

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カテゴリ:子育て/教育
 金曜夜ともなると疲れてぐったりのところ、きょうはまだ寝られない。なんだかんだいって、サッカーのワールドカップ予選が気になってしまう。
 私がサッカーというスポーツに好感を持っている理由の1つは、「世襲」とか「親の熱血指導」がわりと目立たないからかもしれない。相撲は全く反対で、最近も若/貴兄弟が喪主をめぐってもめたりしていて、どうも苦手だ。スポーツ教育パパ&ママといえば、必ず登場する卓球の愛ちゃんや野球のイチロー、最近では、ゴルフの宮里など枚挙にいとまがない。いまや日本中でスポーツ英才教育熱がヒートアップしているであろう。(先日、幼い子とゴルフの練習場に通う親のニュースをみかけた)けれどもほんの一握りの"成功"の陰には、たくさんの"失敗"がある。
 サッカーの世界に少しだけかかわっているので、身近に有名な選手や監督の息子などの話を見聞きする。父親がサッカー経験があったり、コーチなら小さい頃は間違いなく上手な選手になる。でも、サッカーの場合には中学生になったころになっても"成功"している子は、あまりみない。親がスポーツの「早期教育」に熱心な場合も同じである。どうも親の努力が報われにくいようなのだ。
 そのことは、おそらくサッカーというスポーツの性質と関係している。ホイッスルがなったら90分間、11人×11人ものプレーヤーが動く状況の中で、一瞬ごとに判断をくださなくてはいけない。監督の指示が及ぶ範囲は、ほかのスポーツに比べると格段に狭いのだ。技術は教えられても、判断の部分は仲間と経験をつむ中でしか鍛えられない。つまり、サッカーでは、親から自立して仲間と楽しむ能力も重要なのである。小学校高学年にもなれば、判断の比重が増してくる。そのころにカベにぶつかる子が出てくるのはそのためだ。
 ジーコは、日本の選手たちが高度な判断をできる人だと信頼しているようにみえる。でも、実際のところ、日本の選手はそのあたりがまだ弱い。「自分で考えよ」と主張する中田がイラだつのも無理はない。だが、中田にはサッカーを共に心から楽しむ仲間がいない。孤独をかかえたままサッカーはできない。小野は、高度な自己判断と仲間と融和しつつ楽しむセンスを兼ね備えた稀有な存在なのである。
 スポーツ分野の教育パパ&ママの"成功"と"失敗" は割と短期間で決まる。それに、もともと努力したからといって、必ずできるようになると思われていない分野なので、親子とも最後は気楽である。ところが、いわゆる学業分野では、明確な結果がみえにくくて長期間にわたり、努力は報われると期待されているという現実がある。いまや社会はサッカーなみに複雑な状況のもとで、個々の判断を求められる機会がふえつつあるから、同じような"失敗"が起きてもおかしくない。学業分野の教育パパ&ママは社会の変化が視界に入っているだろうか?





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Last updated  2005/06/04 12:09:35 AM
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