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品田知美の空中庭園

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Ayami0719

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カテゴリ:家族
 いまは大学の仕事がようやくシーズンオフ。ということでほんの少しゆるりとし、懐かしい友人たちに会う機会がつづいた。10年、20年とつきあいのある友人たちとは、会えばすぐにタイムスリップ。日頃の仕事仲間とはひと味ちがった時間を共有できることはとても幸せである。
 そして、歳月の長さはそれだけ歩んできた人生の違いも思い出させられる。あのとき同じ場を共有してきた友人たちと、ほんの少しずつのちがった選択。パートナー、子ども、仕事と転職、、、。痛感するのは、私は「家族」を優先して生きてきたようなつもりでいて、彼女たちとはちがって「仕事」を優先して生きてきたんだろうな、ということ。もちろん私が業界で会う人たちは、もっと圧倒的にたくさんの「仕事」をしているのが普通だ。そこでは、私はあまりたくさんの「仕事」をこなしていない人である、と感じさせられる。でも、ここ数日の出会いで、私はあまりたくさん「家族」に何かをしてあげる人でないこともあらためて、気づく。いかにもどっちつかずなのが私である。
 こういう人生でよかったのかどうか、いまの私にはよくわからない。でも、1つ1つの選択には後悔していない(と思いたい)。ふと、なにもかもがこれでよかったのだろうか?と怪しくなる瞬間は、私にもあるけれど、「選んできた」という自覚があればあきらめがつく。その積み重ねが人生になる。とはいっても、友人たちが1つ1つ個性的な選択を積み重ねて、全く違う人生を歩んでいるのを目の当たりにすると、月日の重みをあらためて感じ、「私が選ばなかったもう1つの人生」を想像してしまう。
 たとえば「姓を変えていたら」私はいわゆる事実婚で別姓であるが、女性の友人は例外なく結婚すると名前が変わっている。「子どもが受験していたら」わが子は2人とも中学受験をしていない。「おかしづくりが得意だったら。」娘にバレンタインチョコのつくり方を教えてあげられない。「新しくて広い家を手に入れていたら」いまも狭くて古いマンションで暮らしている。
 あたりまえだけれど、何かを手に入れるということは何かを手にしていないということでもある。そして、私の選択であるようで、それは子どもやパートナーの選択でもあるので、家族全員が「もう1つの人生」を送ることがなかったわけだ。子どもは親をえらべない、ということに時々懺悔する。
 でも、親も子どもを選べない。「子どもがサッカーをやっていなかったら」、私の余暇に劇的な違いがあっただろう。私が自分だけの意志でフットサルを始めたとは思えないし、たぶんエスパルスサポもやっていない。ドラマ「東京タワー」はきっとみない。
 家族は自分を振り回しもするし、与えてもくれる。そこで自分のポジショニングをどうとるのか、これがとても難しい。多くの女性たちはいつも遠慮がちで、「空いている場所」に自分の位置をとりつづけているように思える。時には自分から「スペースをつくる」動きをしてみてみるのもいいのでは?





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Last updated  2007/02/14 01:43:33 AM
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