カテゴリ:ニュース
あまり政治ネタは趣味ではないのですが、続発する乱雑な言葉につい反応してしまいました。あのー、お二人ともあまりにも「同質」な発言のしかたでハマっているんですけれど、同じマニュアルでもご参照されているんでしょうかね。わかりやすく例示する、って話法が大事なのは日頃実感してますが、それで墓穴を掘ることもあるんです。このこと、理解されてるんでしょうか。
「人権が尊重され過ぎた状態」ってなんなんだかどうもよくイメージできない。 そこで使われたこの比喩ですが、「肥満、高脂血症、高血糖症(糖尿病)、高血圧などの症状が複合した状態」を「メタボリック症候群」というらしい。うーん、これでなにかわかりやすくなってるんでしょうか?よくわかんない例を持ってくる話術は、いわゆる「はぐらかし」戦術ですね。逆に「産む機械」の方は、ちょっとわかりやすすぎた(笑)。 「尊重されすぎている」のって、誰の人権なんだろう?そう思ってネットの会話をのぞいてみると、みんな自分のことではないと思っているらしい、ということがわかった。もちろん、発言した当人もそうなんでしょう。いやー、第二の性「女」である私には尊重されすぎた状態は想像できません。考えてみると「機械」なら人権はそもそもないんですが。2つの発言をつなげてみると、この内閣の閣僚の方々は本来「機械」なみに制限されなくてはいけない女性の人権は、どうやら「尊重されすぎている」と考えていらっしゃるのでは。と思うとげに恐ろしい。私としては、当事者として受け止め、プルプルとふるえてしまうわけです。 しかし、産まない権利を女性が手にしたら、誰の権利が制限されたんでしょう?うーん、未来に産まれてくるはずだった子どもってことになるのかな。でも、その子はまだいないから人権ないですしー。もしかして、年金もらうはずの高齢者?子どもを持ちたい男性の権利?誰なんでしょうね。 ところで、人権なんて他人の問題でしょ、といっている方々もある日突然犯罪者になってしまったり、心身にしょうがいを負ったり、経済的に行き詰まったりするかもしれない。そうしたら、人権を尊重してほしい当事者になるわけで、そのことを想像できてないのが不思議。 誰かの権利を尊重すると、ほかの人の権利が損なわれる。その状態は確かにある。お互いの得られた権利をたしあわせると結局同じで、その分配のしかたが問題なんだと思う。よりよく分配するにはどうしたらいいかを、延々と考えていくのが民主主義的な世界でしょう。だから尊重されすぎてる、っていいたいなら、されすぎている人と損なわれている人を両方紹介して、どんな権利が問題になっているのかを例示してください。でないと意味がわかりませんし議論にはなりません。これが発言する人ととりあげるメディアへのお願いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/28 01:38:20 AM
[ニュース] カテゴリの最新記事
|