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品田知美の空中庭園

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Ayami0719

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カテゴリ:メディア
 年末のクロワッサンは『環境のために、暮らし方を変えてみよう。』という特集だったので、ついにここまで真正面からタイトルつけるのか、と興味を持って購入。そこで紹介されていたのが、宝島社の「うちエコ入門」。彼らは、普通の日本人が出すごみの量から94%減の生活をしているそうで、どうやってるんだろう?と純粋に興味があったし、これまでの類書と違うかもと期待を持ってこちらも読んでみました。著者は環境コンサルタントを名乗るスウェーデン人で、ペオ・エクベリさん。彼が運営にかかわっているHP(http://www4.famille.ne.jp/~oneworld/)では自分が出しているCO2の計算ができたり、なかなか充実しています。
 残念なことに少しがっかり。すごく基本的なところで、計算の仕方がヘンだったから。ペオさんのご自宅で出しているごみ量には、資源ごみははいっていません。分別してリサイクルしたりしているものは全部「ごみ量」にカウントされていないんです。それは別にいいんですが、割り算する時には、同じ内容の平均を使わないとフェアじゃないでしょう。でも、使われていたのは、日本人の一般ごみ全部の平均。ここには、家庭だけでなくて事業系での排出も資源ごみも粗大ごみもはいっているんです。最新の環境白書で使われている1人1日あたりごみ量は、1086gですけれど、これを単純に365日かけた値、約400kgとペオさんちの全部リサイクルに出して残ったごみ50kgが比較されてるんですよ。もちろん、ごみが少ないことは間違いないですけれど、ここは一番強調されている数字なのですから丁寧に比較してほしかった。
 彼らのごみを大幅に減量しているのが生ゴミのコンポストです。でも、考えてみると生ゴミが分解されてしまうと二酸化炭素は結構出てしまうってことになるのでは?植物が炭素を吸収してくれるのは、光合成をする量が呼吸(植物もするんです)する量を上回っている季節だけですし、枯れて分解されると結局CO2を出してしまう。これとおんなじような意味合いです。森林を炭素吸収源とするかどうか議論がつづいているくらいです。今朝も植物の光合成と呼吸の季節変化に関する研究がネイチャーに出た、とニュースになっていました。じつは焼却場で燃やしてしまっても、最近はごみで発電されていたりもするので、結構エネルギーの節約に貢献するとも考えられます。
 昔の農家でなんでも燃えるかまどで農業廃棄物を燃やしていたのが究極のバイオマス利用でしたけれど、これを「大きなかまど」であるごみ焼却炉で燃やして、温水と電力で利用するという発想はさほどズレた技術の応用例ではないように思います。しかも東京は自区内処理が基本だから、区内で焼却してますし、移動距離も大きくありません。
 ごみが出ない生活を心がけることは当然ですけれど、手間ひまがかかるわりに、努力が報われない可能性が高いので、出てきてしまったごみについては、私はあまり強くリサイクルにこだわらないことにしています。





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Last updated  2008/01/05 12:46:25 AM
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