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品田知美の空中庭園

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Ayami0719

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カテゴリ:ニュース
 ガソリン税をめぐって、いやな感じの流れが出ているくもり。暫定税率は維持されなければならないと、ついに元環境社会学会会長の嘉田由紀子滋賀県知事までもが進んで決起しているらしい。表だっては必要な道路が整備されていないから財源確保のために必要だとの理由である。自民党の主張によれば、ガソリン税は「環境にやさしい」そうだ。これだけ長期にわたり、環境税導入に抵抗してきた政権党がなにをいまさら、である。セールストークになりそうなことなら何でも使え、の営業マンみたいではないか。
 私はいったん廃止してガソリンを値下げするべきだと思う。(とにもかくにも暫定という名前は気持ち悪いし。)まずはガソリン高による庶民やしわよせを受けている中小企業の困窮を救済することが大事だからだ。環境派の人の意見は逆の場合が多いのか沈黙を感じる。ガソリンの高騰が運輸部門からの二酸化炭素排出量を抑制して削減している可能性は確かにかなり高い。ただでさえ増加基調に困り果てている政府からすれば、税率を維持したいのもやまやまだ。嘉田由紀子氏もこの点を少し勘案されているのだろう。でも、道路整備のための税金のままでは長期的な解決には役立たない。一般財源化までしなくても、税率を維持するならばせめて鉄道や自転車を含めた公共交通整備などへの支出が可能な税金へと転換してもらいたい。もう一歩進めて、省エネルギーのための投資に使えるようにすればまさに環境税になる。せっかく「ガソリン税は環境にやさしい」という議論まで出てきたのだから、多少の値下げとセットで税金の使途を環境目的に広げる、といった方向で与野党で協議してほしい。
 暫定税率維持派が主張するように、道路整備が行き届いていない地域がたくさんあるのを私も目にしつづけてきた。三島市に住んでいたとき、新幹線の駅から続く幹線道路でありながら、危険すぎる状態で放置されている道路が学区を貫いていて、子どもたちは自転車移動にヘルメット装着を義務づけられていたことに驚いたびっくり。そうかと思うと鄙びた山あいの温泉地に出かければ温泉、整備が整った道路を悠々と対向車もない状態で快適ドライブし続けられたり。問題は、道路のためのお金の量の不足ではなくて、どの道路から優先的に手をつけたらいいのかを合意し、限られた財源をうまく配分して生活空間を改善する知恵のなさにあるような気がするのだが。
 それにしても、最近「環境」とはすっかり与党の専売特許になったかのようである。考えてみれば20年前は逆であった。複雑に絡まり合った糸を1つずつほぐしていかないと、議論の対立軸はなかなか見えてこない。





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Last updated  2008/02/11 12:25:41 PM



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