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亜蘭のはみだし板

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Jun 26, 2005
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カテゴリ:カテゴリ未分類
この手紙を 貴女が読む頃、私は多分 既に海の上でしょう。
貴女にだけは 「さよなら」と言っておきたかった。

・・・ご存知のように、私は貴女に恋をしていました。
そして、それを貴女に伝えることを 自ら禁じていました。
決して言葉にしてはならない・・ と。
言葉にしてしまったが故に 失ったヒトがいましたので。
そう、深く考えずに言葉にしてしまったと。
それは 彼女が私の求めるモノを誤解したのだと、今では思っています。
誤解させるような台詞を吐いたことも認めます。

だから、貴女には何も言うまいと 最初から決めていました。
それでも、「ご存知のように」と 接頭句がつけられる程度には
自らの戒めを 逸脱していたことも また認めざるを得ませんが。

「実らぬ恋」であり「叶わぬ恋」だと、知っていました。
けれど、中島みゆきさんの歌詞の如く。
 ”見えることと それが出来ることは ベツモノ” なんですね。

海と空と 私だけの世界を満喫したら、船底の栓を抜きます。
全重量の30~40%がバラストのJ.O.G.に浸水すれば
沈没まで 恐らく五分とはかからないでしょう。

貴女の面影は しっかり記憶メモリーに保管してありますので
最後の瞬間に繰り返し再生させるつもりです。
少し悪戯っぽい顔で 左右に体を振る私を 大きな瞳で追っていた、
あの 貴女の面影で締めくくるつもりです。





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Last updated  Jun 27, 2005 12:41:11 AM



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