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出羽の国、エミシの国 ブログ

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2005年07月02日
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テーマ:本日の1冊(3696)
今日のテーマは「悠久のシルクロード幻の国と謎の商人」、ソグド人の歴史を紹介した。ソグド人は、タジキスタン(サマルカンドを中心)を祖国とする民族であったが、アレクサンダー大王の遠征をきっかけとして、シルクロードを交易とする商人としてヨーロッパから中国まで広範囲に活躍したという。

 ソグド人は中国では”胡人”といわれ、独自の言語、文字、通貨などを持ちそれらを駆使した。ヨーロッパにはソグドの織物や紙を売り、中国には仏教を伝えたりした。中国では胡麻、胡椒、胡瓜など、故という漢字を使うものは西から伝えられたことを意味するが、ソグド人が伝えたものが多いらしい。

 また、ソグド人は「ゾロアスター教(拝火教)」を信仰していたが、この火を崇拝する風習は日本にも影響を与えていた。日本で古くから中国より伝えられたと思われていた"お盆"の風習はソグド人からのもので、盂蘭盆(うらぼん)という言葉は、ソグド人の言葉の"霊魂"という意味の"ウルヴァン"という言葉が原語(語源)だという。
(※ゾロアスター教:善悪2元論、善の神の象徴として"火"を礼拝する。起源は紀元前6C以前に遡る世界最古の一神教。後の多くの宗教に影響を与えたと考えられている。)

 ソグド人の街はイスラム教が興るとそのアラブ勢力に征服されていくが、最後はペンジケントのクム山で「デワシチ」が抵抗をしたのを最後に民族がばらばらになってしまう。

 TBS http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery_1.html

「”デワ”シチ」などというとちょっと反応したくなる言葉が入っている。

 *** *** *** *** ***

 ところで、ゾロアスター教が古代日本に大きな影響を与えていただろうことは、最近いろいろなところでも言われているようだ。この本もその一つ。扶桑国王蘇我一族の真実

 ゾロアスター教を信仰する「扶桑国」が古代東北・北海道にあったが、その王はトルコ系の蘇我一族であった。彼らは中国東北部から東北(秋田)に入り国を立てその後南下、継体天皇とともに大和に移る。ゾロアスター教などのペルシャの文化を日本に伝えた、と言う内容のもの。

 一見、突拍子もない内容のようであるが、結構納得させられる面も多かった。ゾロアスター教を伝えたのがトルコ系としているが西方の人という意味では"ソグド"人と共通する。

 とくに、いろいろな神社や古墳などの向きを分析していて、真北から東に20度であることがこのゾロアスター教の影響を受けているかどうかの判別の仕方だというのはおもしろい。今まで、気にも留めていなかったことだが、最近は少し影響を受けて神社を参拝する時には時々方位磁石で方角を確認したりしている。





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最終更新日  2021年09月21日 19時34分43秒
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