|
テーマ:本日の1冊(3698)
カテゴリ:その他の国<外国>の歴史
ユダヤ人と日本人の風習・文化・言葉には共通点があり、それらを比較してみると日本人はユダヤの影響を受けているのだという。
”失われた10部族”とは、古代(紀元前722年)アッシリア帝国に征服されて、アッシリアに連れて行かれた古代イスラエルの部族。 (作者はアメリカ生まれのユダヤ人/Rabbi Marvin Tokayer) イスラエル人は、紀元前1900年前のヤコブ(イスラエル)を父祖とする12人の息子の12部族により形成された人々であるという。 場所はカナンの地(現在のイスラエル・パレスチナ)。 紀元前10世紀にはソロモン王のもとに 繁栄の絶頂を迎え、12部族による統一王国を形成する。ソロモン王の死後、王朝は「北王国イスラエル(10部族)」と「南王国ユダ(2部族)(現在のユダヤ人)」に分裂した。 北王国のイスラエルは、紀元前8Cにアッシリア帝国の王、サンゴン2世の軍隊に征服をうけアッシリアに強制移住させられる。そのときに歴史の記録から消えた、とされる。 その子孫は世界各地に離散し他の民族と混血し同化していったと考えられ、この本では世界各地の民族の言葉や文化、風習と、ユダヤ人とのそれらとを比較し、痕跡をさがすことで失わせた10部族がたどり着いた場所を探し出そうとしている。 関係する国は、日本を含め、シルクロード沿いの国を中心に世界各地におよぶ。 日本では、まず、山伏の額(ひたい)の兜巾(ときん)に注目、これが、ユダヤ人が祈るときにかぶる「フィラクテリー」という黒い小さな箱型のものにとても似ているいるという。 また、塩をまく風習、お盆、盆踊り、日本神道の風習、神社の本殿・拝殿の位置、神輿などなど多くの共通点には興味が尽きない内容だった。 私には、ユダヤの風習がわからないので作者がその共通点を見つけたときの感動は分からないのだが、これらの中には私たちが漠然と日本人特有の伝統と思っているものもあり、たしかに解明の手がかりにつながると思った。日本人とユダヤ人との風習の共通点の多さは、古代において何かしらのつながりがあったことを強く思わせる。 以前から読みたかった本で 半年前に定価1800円なのをアマゾンで古本を3000円ほどで買った。 今では、増刷版が出ているので定価で購入できます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月19日 12時34分17秒
[その他の国<外国>の歴史 ] カテゴリの最新記事
|