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出羽の国、エミシの国 ブログ

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2006年04月09日
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NHKスペシャル 「新シルクロード」の総集編をみた。http://www.nhk.or.jp/silkroad

去年一年間、放送された同タイトル番組の総集編である。
喜多郎の音楽と砂漠を歩くラクダのキャラバン隊のオープニングで
有名な「シルクロード」が放送されたのが1980年。

あの時は なにかに描き立てられる様にテレビを見ていた。
番組の内容がむずかしく、放送の途中でついうたた寝をしてしまっていた。
ふと起きた時にはいつも別の番組になっていたように思う。

あれから、25年。
当時は、日中国交正常化が進み、日中共同制作だが中国国内を取材できるようになり、
未知の国でエキゾチック(そういえば最近言わない?)なシルクロード地域を知ることができた
というのが魅力だったように思える。

しかし、実際はといえば、ソ連に国境を接している地域が多かったので軍事的な機密もあり
意外にシルクロードとしての取材が十分にはできなかったのではないだろうか。 

今回の”新シルクロード”だが、すでにソ連が崩壊してしばらく立つ。連邦はカザフスタンやロシアなどの国々になった。
中国も共産主義国家とはいいながらも 資本主義国家とあまり変わらない国にもなった。
取材がかなりできたようでグラフィックでの壁画の再現や、現在の状況などをおりまぜたりして、
内容は充実している。

 特に興味を惹いた内容を取り上げたい。

まずは、”楼蘭 4千年の眠り”、小河墓遺跡からミイラが掘り起こされた。
盗掘されたものもあわせて300を越える棺があるという。
今回テレビで紹介されたものは、約3800年前(中国、殷の時代)の人で
保存状態がよく、顔に白い化粧がされていたり きれいに着飾られているようにみてとれた。
また、ヨーロッパ系の白人のミイラということから、この頃
白人系の人々や国々(亀慈国など)が中央アジアにあったことを物語っている。

青海、天空をゆく”では、鳩摩羅什(クマラジュウ・350-409頃)が特集された。
亀慈国の人で、仏典をサンスクリット語から中国語に翻訳した人だ。
300巻にものぼる多くの仏典を訳し、1部独自の解釈も取り入れたといわれ、
後代の仏教に大きな影響を与えた。
玄奘三蔵は 602~664年の人だから、古代日本に入ってきた仏教も、
この人が行った訳本が基本にあったと想像できる。

草原の道、風の道”では突厥を取り上げた。
6Cから8Cにモンゴル高原からカスピ海までを支配した。
馬の鐙(あぶみ)を発明し、それを駆使して
異部族、異言語の人々からなる初の世界帝国になったという。
現在のカザフ族が突厥の末裔だという。

ところで鐙であるが、日本にはいつ頃 入ってきたのかと思って
古墳の埴輪を見てみたが、多くの馬の埴輪には鐙がついていた。
古墳時代後期の古墳からは鐙がでてくるといわれる。
一般には4C末頃、乗馬の風習とともに伝わったと考えられているようだ。
鐙でつながる、突厥と日本の関係はちょっとよくつかめなかった。

番組で出てきたのシルクの文様、阿弥陀信仰など、
日本にある多くのものは シルクロードをつなぐ街々にもあるところをみると、
これらを経由して日本に入っているのではないかと
想像をかき立てられて とても面白いかった。

政治的な問題などもありむずかしいのだろうが、いつか
ローマまでの完全なシルクロードという番組を見てみたい。





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最終更新日  2006年04月09日 14時43分03秒
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