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出羽の国、エミシの国 ブログ

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2007年03月06日
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古代発掘ミステリー
秘境アマゾン巨大文明 をみた。
アマゾンのホモス文明の特集第2弾。TBS

 TBS独占の未知の古代文明の発掘番組でその発掘は臨場感があった。
繰り返しの内容が多少あったのは、この手の番組ではありがちなのだ
が、発掘は時間がかかるものなので そういう点もいつわりがなさそうで納得させられる。

 前回からの約1年でこれだけ多くの発見があったのに、おどろきだ。

 今回特に、すごかったのは、青銅器製の鏡のような装飾品を頭に載せた身長200cm以上の
高貴な人”と名づけられた巨人と、“番人”と名づけられた身長180cm以上の人の骨の発掘。

 ともに地層で押しつぶされ少し骨が伸びたことが考えられるそうだが
現代の現地のひとより身長があるという。年代は666年頃と推定。

 アメリカ大陸の原住民は、日本人を含む、モンゴロイドとされ、
シベリアから 北に向かい、氷河期にベーリング海峡をわたった。
北東アジアで間宮海峡から南(北海道)に向かう人たち(日本人)と、別れたと考えられている。
つまり、祖先は日本人と同じ。

 “高貴な人”は DNA鑑定で、中国・山東省、遼東半島付近の人と一致し、
山東省の出身者は中国では身長が高いことが知られているそうだ。

その地域が 出身である人に古代の思想家”孔子”がいる。
身長2mほどあったというから、共通性の1つではある。

 また、“番人”の骨は、DNA鑑定はできなかったが、
骨格の鑑定では日本北部(東北)の弥生人に近いという。これも驚きだ。

 体格の話であるが、2m程の身長とは いかないまでも、
出羽の国”には背の高い人の割合が、多いと思う。人口が少ないので
あくまで相対的な話になるのだが 日本では長身のひとが多い地域なのかもしれない。

 数十年前、私が高校2年の時には、山形県が県別の平均身長が日本一であった・・・。地元では体が大きいと”ウドの大木”といわれて揶揄されることがあり、
体が大きいことはあまり長所とは思っている人は多くなく、話題にあげられることは少ない。
現在(2002時点)では→MC-統計/データ 

 ちょっと短絡的だが単純に考えれば、このホモス文明の人たち、中国・山東省、遼東半島の人たち、
東北の弥生人は、同じ人たちということになろう。

 縄文人は背が低く、弥生人は背が高いと思われているが、食べ物の栄養の問題で解決されることは以前 書いた。
縄文人の血を引くとされる東北の人々は背が低いと考えてもいいはずなのだが、
食べ物の栄養状況がよくなれば、背が伸びる・・・ということで、この考え方に矛盾はない。
ただ、弥生時代に中国から直接、出羽・陸奥の国に渡来してきた人がいたという考え方もある。

 さて これと関連して 私は昔から不思議に思っていたことがある。

一般に、蝦夷は縄文人を祖先とする東国や東北の人々と考えられている。
しかし、東北にも弥生時代はあったし、弥生人はいた。
そこには渡来人もいただろう。鉄器須恵器が発掘されているし、古墳もあった。

 日本書紀のいうとおり、801年、蝦夷軍(阿弖流為)が 
坂上田村麻呂により征討され、初めて東北地方が大和の傘下に治まったとしたら、
蝦夷という人たちはどのような人たちになるのだろうか?
縄文人だろうか?弥生人だろうか?それともまったく別の渡来人だろうか?

 日本の古代の歴史で西から東の征服の流れがあったように語られることがある
(実際は違うと思うが・・・)。
仮に弥生時代に、弥生人が縄文人を駆逐して日本を占めていたら、日本列島には弥生人のみのこる。
その後に、一部の弥生人の子孫である大和の朝廷が蝦夷の国へ征討をしたのだとすれば、そのことは弥生人が弥生人を征討することを意味する。
つまり、ヤマトタケルの東征や桓武の東征は“征討”ではなくて同族のたたかいと
いうことになるだろう。

 やっぱり昔、教科書で習った”記紀”の記述によっては歴史は説明はむずかしい・・・と感じる。


 ホモス文明は、自然との共生意識の高い文明であった。東北弥生人との共通点があると
いう内容も新しい発見だった。
自然に対するホモス文明の考え方は、なにか東北の蝦夷の国と共通するものがあるとおもえてならなかった。





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最終更新日  2007年03月12日 23時55分30秒
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