テーマ:暮らしを楽しむ(388227)
カテゴリ:食器・セッティング
今回の「テーブルウェア・フェスティバル 2008」の中で、強烈な印象が残った作品を二つご紹介しましょう。
私がつけたタイトルは「突き抜けるセッティング」。 この二つに共通するのは、テーブルコーディネートをテーブルの上だけにおさめずに、空間全てを大胆に使って思いを表現しているところ。 “テーブルの上”と“それ以外の場所”と分けるでもなく、テーブルを突き抜けることによって、表現可能な全ての場所を余す所なく使っているのがすごいなぁ、と思いました。 まずは“テーブルセッティングによる食空間提案”(プロのコーディネーター、料理研究家、文化人による「おもてなしの心」)のコーナーから、俳優の石坂浩二さんのセッティングを。 テーブルを大胆に貫いているのは竹。 石坂さんの解説によれば、能舞台にはどっしりとして動かない松が飾られるが、石坂さんは密やかで柔らかい竹を渡る風を表現。 「竹にはどんな風が渡り、食卓に遥かなる時が舞い戻るのか」こだわったそうです。 室内でありながら、竹が貫くことにより屋外の趣きが。 そして、竹の葉をさやさやとならす、静かな風のささやきが聞こえてくるような作品ですね。 しかし、石坂さんの食卓へ風を運んでくるのはルネサンスの西風の神ゼフェルス。そよ風ではなく、突風? フィレンツェのウフィツイ美術館に並ぶボッティチェリのあまりにも有名な絵画「ヴィーナスの誕生」と「プリマヴェーラ(春)」の両方に、西風の神ゼフェルスは花の女神フローラと共に登場しています。 左:「ヴィーナスの誕生」(部分) 右:「プリマヴェーラ」(部分) ちゃんと食卓にはボッティチェリのヴィーナスの絵が! ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ そして、もう一つの「突き抜けるセッティング」は、“第16回テーブルウェア大賞~優しい食空間コンテスト・コーディネート部門”で<テーブルウェア大賞最優秀賞>をとられた東京都のお二人による「聖なる夜、森の中で」 クリスマスイヴ 森をイメージした大人のメルヘンテーブル おおお~っ!深い森の背の高い木々がテーブルを突き抜け、テーブルの上だけにおさまらない大きな広がりを生み出していて素敵♪ …という私の感動をよそに 「発泡スチロールに杉の葉を刺したものを天板の上下に置き樹にみたてます。4本の樹がテーブルを抱いているように見せるのがポイントです」 という実に即物的な説明が添えられています。 でも、やっぱりこれは「突き抜ける」イメージでしょう。石坂浩二さんと同じ発想…。 説明には、上部を高くすることで、木々に囲まれた森の中にしているとあります。 余計な物を飾っていないのに、空間を余すところなく使い切っていますね。 セッティングに使われている食器の中には、私が大好きなイタリアのメーカーの IVVのものもあるような…。(違っていたらごめんなさい。) ステンレス天板で湖を表現するため、ガラスの器を多用しているそうです。 私の大好きな動物小物トナカイを効果的に使っているのにも注目。 下に敷いた白いじゅうたんが雪のようにも見え、トナカイが雪に顔を突っ込んでいるように思えてまた素敵 このトナカイ、欲しいな~。どこで手にいれたのかしら? テーブルセッティングをされる方は、小物使いもお上手ですね。 こういうものを探し出せるのも才能(努力?)のひとつ。 テーブルウェア・フェスティバル 2008 2月10日(日)まで東京ドーム 10:00~19:00(入場は閉場の1時間前まで) 当日料金 2,000円 小学生以下は無料(ただし大人の付き添いが必要) 美しいガラス器メーカーIVV テーブルを突き抜けるセッティングは見ていてスカッとする!と思われたら ↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 テーブルウェア・フェスティバル 2007年・ 2008年 もくじ へ 《ガレットのお菓子日記~お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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