テーマ:スイーツ★スイーツ(13278)
カテゴリ:お菓子/グルメイベント
フランスで開催されるクープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー、アメリカのワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ(WPTC)等の製菓国際コンクールにおいて、日本人の活躍にはめざましいものがあります。
そうした実績をふまえ、満を持して “アジア初のパティシエの国際大会” 「世界パティスリー2009(International Patisserie Grand Prix 2009)」(IPGP)が3月に東京で開催されます。 主催は世界パティスリー2009大会実行委員会・フジテレビジョン・読売新聞社・日本食糧新聞社。 「世界の食と文化の交流」「世界のスイーツ界の発展に寄与すること」を目的としたこの大会に、日本を含め世界大会で優秀な成績を収めた8カ国のトップパティシエたちが集結。 “エコロジー”をテーマに、飴細工・ショコラのピエス(大型工芸菓子)、皿盛りデザート、アントルメ、ボンボンショコラ、ガトー・ド・ボワイヤージュ(日持ちのする焼き菓子)、プティガトー等の腕を競う、熱い戦いが繰り広げられます。 日本チーム 監督・味覚審査員 [ホテルニューオータニ パティスリーSATSUKI] 中島眞介氏 作業審査員 [コンラッド東京] 喜島立也氏 飴細工 ピエス担当/キャプテン [帝国ホテル] 秋城俊徳氏 ショコラ ピエス担当 [レコールバンタン] 鍋田幸宏氏 皿盛りデザート他味覚部門担当 [アンテノール] 野田朋宏氏 ※選手の3人は30代の若手。ジャパンケーキショー東京等の国内大会での実績あり。 また、併設イベントに3月13日(金)~15日(日)の3日間、世界各国最新スイーツの技術性・創造性・芸術性を発信する「スイート・スイーツ ジャパン(SUITE SWEETS JAPAN)」を開催。 企業ブース・海外・国内ショップの3つの出展ブースでは、日本初上陸のスイーツと出会える楽しみも。 会場では講習会・トークショー・世界パティスリー2009映像放映他、様々なイベントも開催。 個人的には、パティシエ エスコヤマ 小山進シェフとロートンヌ神田広達シェフによるロールケーキの実演講習(コヤマロール登場?)や「口溶けの悪いショコラ?その美味しさ」でレポートしたばかりのオーガニックチョコレートを扱うKAOKA社 アンドレ・ ディベール氏のトークショー等が大いに気になる所。(他にも魅力的なイベントが色々♪) ◆世界パティスリー2009 (コンクール) 2009年3月14日(土)、15日(日) 東京ドームシティ JCBホール [最寄り駅] JR中央線・総武線・都営地下鉄三田線 水道橋駅 東京メトロ 大江戸線 春日駅 / 丸ノ内線・南北線 後楽園駅 [参加国] フランス、イタリア、アメリカ、オーストラリア、 シンガポール、マレーシア、中国、日本 指定席 ¥20,000 自由席 ¥15,000/2日間共通券 ※小学生以下入場不可 ◆スイート・スイーツ ジャパン (スイーツイベント) 3月13日(金)・14日(土)10:00-20:00 3月15日(日)10:00-17:30 ※最終入場は各日クローズ2時間前 東京ドームシティ プリズムホール 入場料 一日券 \2,000(当日券あり) (世界パティスリー2009のチケットで入場可) チケット詳細 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ さて、長くなりましたが、ここからが本題。 前2ページにわたり 帝国ホテルのケーキの記事 でご紹介した望月完次郎シェフは、この世界パティスリー大会実行委員会 特別協力委員 望月シェフは、1989年クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー出場、2002年WPTC 飴細工部門優勝、2006年WPTCチームマネージャーを務めるなど豊富な経験を重ね、日本で世界大会を開催したいと構想を抱きこの大会の発起人のお一人に。 今迄の世界大会では、どのように採点されているのかよくわからないことも多く、またルールの解釈を巡り行き違いがおこったり。 今大会ではそれを改善する具体策が登場の予定。 また、同業者の中だけで盛り上がるのではなく、一般の人にも見ていただこうと、後日テレビ放映の予定も。その場で仕上げるタイムレース方式の臨場感を、どのような形で見せていただけるのか、楽しみですね。 大会の難しい点はというと、日本人はピエスモンテ作りは上手だが、最近比重が高まる味覚審査で苦戦。「味作りが決まれば…」と望月シェフ。 そこで、以前から気になっていたフランス人と日本人の好みの違いについてお聞きしてみました。 日本人は「ふわふわ」のショートケーキやロールケーキ、「しっとり」した焼き菓子等を好みますが、西欧人は、ふんわり柔らかいだけでは美味しいと感じず、必ずカリカリッとかザクザクッとか、いくつかの“食感がある”ものを求めると聞きます。コンクールでは何をもって「美味しい」と採点するのでしょう? 「まさにその通り」と好みが違うことについて頷かれた後に、「コンクールの審査基準は『ヨーロピアンスタンダード』」とのお返事が。 そして「今日食べたみたいのはだめ」と 帝国ホテルは1890年(明治23年)創業以来110余年の歴史あるホテルです。 第二次大戦後に米軍に接収され、厨房ではレモンパイやブルーベリーパイなどのアメリカンタイプのお菓子を作っていました。今でもブルーベリーパイは売れ筋だそうです。 その後、長い時を経て、西欧のお菓子と日本人の好む味とが混ざり合い、現在の「ふんわりとした」「やさしい」帝国ホテルならではのお客様に愛されるお菓子が生まれてきたのでしょう。 そのスタイルは、ヨーロピアンスタンダードの味覚審査に勝ち残るタイプとは別世界。 開催国は日本であっても、味覚の基準は「現代の西欧」にあるというのは非常に面白いですね。 もう一つ、審査で大切な点は「テーマの『エコロジー』がしっかり表現されているかどうか」だそうです。 また、この大会で興味深いのは、各国の出場者。 「選手は参加国において3年以上の居住歴のあるプロのパティシエ(ならびにその他製菓にかかわる職人)。国籍・永住権などは不要 」 今回フランスチーム代表のエコール・クリオロのサントス・アントワーヌシェフは、日本代表として出場することも可能だったのですね~。 フランスチームの練習の様子はエコール・クリオロ店長ブログに。 サントスシェフはフランス生まれですが、日本に住み始めてからは日本の食材も積極的に使い、フランスの道具や技を用いて日本人に愛されるお菓子を積極的に作り出してきた方です。お店に並ぶ人気商品の中には、ショートケーキもロールケーキもありますね サントスシェフの作るお菓子は「フランス菓子でなく日本の洋菓子でもなく『ぼくのお菓子』。」とご本人の弁。 そのスタンスはさておき、今回の『ヨーロピアンスタンダード』のコンクールにあわせたお菓子を創造するとなると、またどんなお菓子が登場するのか楽しみでなりません。 同じくフランスチームには、2007年に数少ない『ショコラティエのM.O.F.』を獲得されたブルーノ・ルデルフ氏が。彼には、ル・コルドン・ブルー神戸校 主任教授の経歴が。 ブルターニュ出身のローラン・ポワルヴェ氏は、ポワルヴェ エコールドゥパティスリー青山を主宰。 こうしてみると、日本には実力派フランス人パティシエがたくさん住んでいらっしゃいますね! アメリカチーム作業審査員でM.O.F.のステファン・トレアン氏は、フランスに自店を構える一方で、アメリカの店のシェフパティシエをつとめ、更に2008年1月に東京・神谷町にオープンしたオクシタニアルのエグゼクティブシェフとして頻繁に来日。 アメリカチームキャプテン フレデリック・モロー氏は、つい先日までそのオクシタニアルのシェフ。 それぞれのシェフに日本人ファンがしっかりついていると思いますので、誰を(どのチームを)応援するのか、大混戦になるかも~!それも国際都市東京ならではの様相かもしれませんね☆ 望月シェフの夢は、後進の育成。世界に通じる人材を日本から輩出すること。 「日本のお菓子が本当にすごいと世界の人たちが認めてくれる時代がくるまで、まだ今一歩。文化の違いがあるから難しいと思うが、まだまだ日本は島国だなと思う。もうちょっとグローバルに世界が見れる目線が高い人が出てくればいいなと思っている」 ?お菓子の世界大会ってどんな感じ? と想像がつかない方は↓動画をご覧下さいね~ ◆製菓国際コンクール 参考HP◆ ・フランス クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー '09, '07, '05 動画 (↑クリックすると動画がスタートし、音が出ますのでご注意を 側の2007年の所をクリックすると、競技・審査・応援に続き、優勝「ジャポン!」の声と大喜びの瞬間が映し出され、感動的~) ・アメリカ ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ '08 写真 すごい!と思われたら ↓を押して応援して下さい☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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