テーマ:スイーツ★スイーツ(13274)
カテゴリ:お菓子/グルメイベント
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーは、非常に権威あるパティシエの世界コンクール。
今年2009年1月にリヨンで行われたこの大会に参加する日本人選手を追ったテレビ番組が、2月27日深夜(28日2:20a.m.~)にフジテレビ「NONFIX」で放送されました。 ※詳細は「NONFIX 過去放送した番組」を 今年は、前回参加できなかったフランスも出場。22ヵ国が二日に分かれ、それぞれ10時間かけて 6種類のお菓子とピエスモンテの味と芸術性を競いました。 番組で放送された順番とは前後しますが、ざっとご紹介しますね。 2007年3月に撮影 パリ プラザアテネ ◆ 優勝候補のひとつ フランスチームは、この高級ホテルの厨房で練習。 23歳の若さでチームリーダーのジェローム・ド・オリヴェイラ氏ら、前年11月に代表選手に決まった3人は、準備期間がわずか2ヶ月。 「大会では味覚審査(デギュスタシオン)の比重が高いので、味で勝負しよう」と方針を決定。 まず味を仕上げ、それから芸術的なものを作り上げていく作戦です。 ◆ 2007年に続き連覇を狙う日本チームのフランスでの練習場所は、リヨン中心部から車で40分ほど離れた19世紀のお城 シャトー・エスコフィエ。 1989年開校、全寮制の辻調グループ フランス校(Ecole Hôtelière Tsuji)です。 2009年の選手は 氷川会館 フロワベール 林 正明氏 36歳 ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ 若林 繁氏 35歳 名古屋マリオットアソシアホテル 山本 健氏 30歳 の 3人。 日本から送った数多くの器材をチェックし、最終調整にかかります。 道具は製菓用に限らず、画材屋さんで手にいれた物や自分で加工したもの、実験に使う器具を使ったり、パソコン用のグッズを利用したり。 「アイデア勝負ですかね。」 日本チームのモチーフは日本の伝統美 桜 戦略は「圧倒的な存在感をアピールすること」。 チョコレートと飴細工のピエスモンテ(大型工芸菓子)の二つを、規定ギリギリの高さで今までにない形で組み立てることで勝負に出ます。 大会2日目に出場の日本選手団は、初日は観戦にまわり、フランスチームなどの作品をチェック。 そこへ、会場の熱気のせいか、カメラの前でオランダチームの作品の半分が崩れ落ちてしまうという身も凍るようなアクシデントが 美しい作品は、実に脆く壊れやすい飴やチョコレートでできているのだと、改めて思い知らされる恐ろしい瞬間でした。緊張感が高まります。 翌日はいよいよ日本チームの競技当日。 作業スペースの壁には、日本を発つ時に仲間達が寄せ書きをしてくれた日の丸 が貼られていました。 そこには「平常心で!!」「最後まで気力で頑張れ!!」 「心おきなく精一杯がんばれ」「見せたれ!!」などの力強い励ましの文字が。 完成した作品は、選手自らが展示場所まで運ばなければなりません。 三人が協力して静かに作品を移動する張り詰めた時…。 心臓の鼓動が聞こえてきそうですよ。 他チームがチョコレート細工と飴細工を二つ横に並べて展示したのに対し、日本チームは飴細工を思い切って高い台の上にのせ、斜め下のチョコレート細工と二つで一つの作品を創り出す斬新な手法。 二つが揃って一体化した時、テレビ画面から見ても感動しましたよ~! 歌舞伎顔の飴細工の男性を見上げるチョコレート細工の女性。 こういう手法があるとは~ ※作品の写真と詳細は、Ash Tsujiguchi 辻口博啓シェフのスイーツ専門Webマガジン SUPER SWEETSの中のクープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2009 速報レポートに。 辻口シェフは愛弟子のル・ショコラ・ドゥ・アッシュ 若林 繁シェフの応援のためにリヨンまで駆けつけていらっしゃいました。 大会の結果は、 1位 フランス 2位 イタリア 3位 ベルギー 日本は総合4位。 飴細工では部門賞を受賞、ピエスモンテのプレゼンで2位、アントルメ・ショコラと氷彫刻、仕事ぶりで3位の成績でした。 全てを出し切って戦った日本チームの皆様、本当に感動をありがとうございました。 結果については…。やはり目で見ただけではわからない部分「デギュスタシオン」の問題が。 審査員に好まれるコンクールに勝つ「味覚」とはどんな味・食感? 世界基準の味覚には、何が求められるのか? フランスチームの味のどこが高いポイントになったのか? 日本人として審査員をされていたパティスリー タダシヤナギの柳 正司シェフ、前回優勝チームのキャプテンとして特別審査員をされていた帝国ホテル東京の市川幸雄氏に、実際に召し上がった感想、世界一の味とは何か、ぜひともお伺いしてみたいところでした。 (テレビに向かって叫びたくなる私…「味覚は~!?」) そこで次に注目されるのは、3月14日・15日に日本で開催される世界パティスリーの味覚審査の基準ですね。 先日ご紹介しましたように、帝国ホテル東京の望月完次郎シェフがおっしゃっていた基準は「ヨーロピアンスタンダード」。 日本チームの味覚審査の行方は? 日本在住フランスチームの味覚はフランスの味? 日本で開催されるからといっても「日本人好みの洋菓子」を作る大会ではないという面白さ。 ああ、世界レベルの大会のお菓子がどんなものか、試食してみたいですね IPGP世界パティスリー2009の紹介記事はこちら 大会公式HPはこちら ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ 余談ですが、パンの世界にもありますよ、世界大会。 クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・ブーランジュリー (ベーカリー・ワールドカップ) 『パンの世界杯(ワールドカップ)』 (2002年日本チーム優勝) パティシエ世界大会のお菓子、食べてみたい!と思われたら ↓を押して応援して下さい☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home 食べログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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