テーマ:今日の出来事(292711)
カテゴリ:建築・庭園など
昨日、鳩山会館(旧鳩山邸)の英国風洋館と薔薇の咲く庭園を見学しに行ってきました。
軽井沢の旧三笠ホテル、上野の旧岩崎邸に続き、レトロな洋館訪問です ちょうどこの日、小沢氏に代わる民主党新代表が鳩山由紀夫氏に決定(代表戦の結果を知ったのは帰宅後)。 鳩山氏が昔過ごされたお邸を今こうして自由に見せていただけるというのは、なんとも不思議な気持ちがします。 2009年5月16日 鳩山会館 玄関階段上 ステンドグラスの「鳩」 (ステンドグラスは全て小川三知・作) 地下鉄江戸川橋駅から、大きなビルが立ち並ぶ音羽通りを護国寺に向かい少し歩くと、ビルとビルとの間に「鳩山」という表札が突然現れ、歴史の世界への入口が開きます。 大通りに面する門 右側の門柱には表札が 門の奥には、坂の上に向かい都心とは思えない深い緑が広がります。 歴史に名を残す多くの政治家や著名人は、みな車でこの坂を上ったのかしら。 そんなことを考えながら、S字に大きくカーブした敷地内の道を、小高い丘の上のお邸目指して歩きます。 いきなり現れた別世界に、タイムスリップした気分に。 鳩山会館 正面上には牡鹿の首と二羽の白鳩の彫像 [第二応接室] 左の椅子は鳩山一郎氏 愛用の椅子 邸内一階の南向きのこの部屋は、主に重要な政治の舞台となった場所ということですが、意外な明るさ。とても心地よい空間です。 天井が高く淡い色合いで明るくすっきりした英国のジョージアン様式の中でも、特に優美なアダムスタイルの石膏装飾がとり入れられています。 アダムスタイルの第二応接室 小川三知のステンドグラス 第二・第三応接室の奥にはサンルームが続き、さらにその向こうには広々とした芝生の庭園が。 [サンルーム] 第三応接室からも出ることができます。明るい♪ 現在はここでお茶のサービスあり。来館者は座ってゆっくり休憩も。 [第三応接室](食堂) 食器棚の中には食器もいろいろと残されています。 セットの数が多いのが来客の多さを物語っていますね。 英国風でありながら、扉を開けると隣の部屋と続き部屋として使用できる“和の設計”を採用している所も見所。 第一・第二応接室・食堂・サンルームの4つの部屋が一つの大きな部屋として使えます。すごい。 [第一応接室] 重厚な雰囲気なのに光が明るくさしこみます 英国テューダー式の梁のある天井や腰板を模しているようでいて、やや軽快な雰囲気の漂う応接室。英国の建物と比べると、ずっと明るい。 ステンドグラスには紋章?が。左右の紋章の中にはやはり「鳩」がいました。 小川三知 1867(慶応3)年~1928(昭和3)年 大正から昭和初期にかけ活躍したステンドグラス作家。 渡米して学び、従来の西洋のものとは異なる「日本画のようなステンドグラス」を制作。近代建築の発展に大きく貢献。 残念ながら関東大震災や戦災により多くが失われ、現存するものは少ない。 この鳩山会館(旧鳩山邸)は、大震災の翌年(大正13年)に完成。 その小川三知の希少な作品を多数見ることができます 政治にも日本近代史にも疎い私は、瀟洒な洋館の建築や内装の美、ステンドグラス、庭園の薔薇の花に興味が集中。 セレブという言葉が軽々しく使われる風潮は好きではないのですが、本物のセレブとはこういう暮らし、と実際に目にすることができる、貴重な空間だと思いましたよ~。 ごてごてと飾りすぎず、キラキラしすぎず、簡素でいて上質。 すっきりと無駄をそぎ落とした中に、所々にこだわりのあるデザインの物が散りばめられています。 趣味のよい暮らし、上品というのはまさにこういうもの、と非常に刺激をうけました。 …夫は、この邸で行われた自由党(現・自由民主党)の創設のための会合、当時の首相・鳩山一郎氏が行った日ソ国交回復の下準備など、その歴史の舞台となった所にいるということに興味を惹きつけられていたようですが。 これからの政治は、どういう場所で作られていくのでしょうね。 小川三知のステンドグラスに続きます 鳩山会館 東京都文京区音羽1-7-1 03-5976-2800 開館時間 10:00~16:00(入場は15:30まで) 休館日 月曜 入館料(庭園と共通) 一 般 500円 学 生 300円 小・中学生 200円 65歳以上 450円 有楽町線 江戸川橋駅(出口1a) 徒歩7分・護国寺駅(出口5)徒歩8分 『小川三知の世界』 洋館には歴史が…!と思われたら ↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ↓ ガレットのお菓子日記 Home 食べログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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