カテゴリ:美術館・展覧会
六本木の東京ミッドタウンに程近い、国立新美術館に行ってきました。
ヨーロッパに大帝国を築いた名門ハプスブルク家の歴代コレクターにより蒐集された名画・美術品の数々が綺羅星のように並ぶ展覧会 THE ハプスブルク。 首を長くして始まるのを待っていましたので、混まないうち早々と昨日(2009年9月25日)初日に出かけました。 広々とした会場でゆったりと鑑賞できてよかった~♪ <ハプスブルク家の肖像画> 1865年 フランツ・クサファー・ヴィンターハルター 『オーストリア皇妃エリザベート』(部分) 2004年にウィーン王宮内にオープンしたシシィ博物館(Sisi museum)。 そこに飾られたこのエリザベートの肖像画は、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の肖像と並び、それほど大きくなかった記憶が。 ところが今回展示されているのは、全作品の中でも一、二を争う大きさ? 巨大です。こんなに大きかったのね…。大迫力! ひときわ存在感があり輝くばかりの美しさを放つ堂々たる姿の前で、後に襲い来る悲劇を知るだけに胸が痛みます。 この肖像画は「国家家財管理局 宮廷家財庫 ウィーン家具博物館」所蔵。 王宮に飾られた絵とは別物でした。よくぞ来日してくれました! 1727年 アンドレアス・メラー 『11歳の女帝マリア・テレジア』(部分) 意思の強そうな澄んだ瞳、きりっとした口元。非常に理知的な少女が描かれています。 後に女帝と呼ばれ、国母と慕われるマリア・テレジアの若き日の姿。帝国を治めるに足る強靭な神経と力強さが、既にこの頃から感じられるのは素晴らしい。 後年のどっしりとした体つきの肖像画が多い中、この作品はとても貴重。大好きな肖像画です。 マリア・テレジアの人気は、カプツィナー教会地下霊廟の ひときわ大きく立派な棺 からも窺い知ることができますね。今でもウィーンの人に大切にされている印象です。 今回の展示方法は、非常にわかりやすい。 最初は、歴史上の実在の人物が並ぶ<ハプスブルク家の肖像画>。 美術品蒐集の基礎固めに重要な役割を果たしたルドルフ2世はこの人、マリア・テレジアの両側は父カール6世、息子ヨーゼフ2世(マリー・アントワネットの兄。ルイ16世に“ちょっとした手術”を勧めに行ったのはこの方)等、家系図を手に眺めるとまた楽しい♪ 続く絵画コレクションは、イタリア、ドイツ、スペイン、フランドル・オランダと地域毎に展示され、とても親切。(途中「工芸と武具」のコーナーあり) <イタリア> なんと完璧に美しい天使 絵の左上の天使に目が釘付けに。 1527~33年 ロレンツォ・ロット 『聖母子と聖カタリナ、聖トマス』(部分) <スペイン> ベラスケスの王女マルガリータの肖像は、婚約者(後の皇帝レオポルド1世)の住むウィーンへ何枚も送られています。 21歳の若さで早世した彼女の切ない成長記録です。 今回展示されているものと同じドレスを着た絵画はあまりにも有名。 『ラス・メニーナス(女官たち)』は、現在プラド美術館所蔵。 『白衣の王女マルガリータ・テレサ』 右は『女官たち』(部分) 左上の二枚は、私の大好きなムリーリョ作。 『悪魔を奈落に突き落とす大天使ミカエル』『幼い洗礼者聖ヨハネ』 会場内には椅子もあり、途中で休みながら見ることも可能。 ハプスブルク家やウィーン、ブタペストの美術館についてまとめた数分間の映像が二ヶ所に分かれて見れます。(映像2の場所は見落としやすいので注意) エリザベートが愛したお菓子の紹介も☆ ◆ 明治天皇が皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に友好のしるしとして贈った画帖が140年ぶりに里帰り。特別出品・日本初公開。これが面白い! 花と虫、花と鳥など自然を描いたものと、当時の日本の風景と暮らしぶりがいきいきと描写された風俗画100点のうち一部を公開。 保存状態がよく、現代の日本人の目からみてとても貴重な資料に思えます。 会場入口 混雑をさけ初日(平日)の夕方4時半頃入場。この時は幸運にもすいていて嬉しい♪ TVで特集が放映されたりすると大混雑すると思いますので、行かれるならお早めがよろしいかと…。 会場内は写真撮影禁止。 展覧会の公式ムック『ハプスブルク家「美の遺産」を旅する』の著者で写真家の南川三治郎氏のブログに会場内の写真があります。 国立新美術館 展覧会の入場券の半券を東京ミッドタウン内の対象店で提示すると、様々なサービスが。 詳細はこちら 例 J.P.エヴァンでは1,050円以上購入でマカロン1個サービス DEAN & DELUCA CAFEでは、ケーキセット735円 [追記] 半券のお得な使い方 ◆ カフェ ラントマン(青山のAo(アオ)4F ウィーン料理・菓子) 2009年12月末迄(12月23~25日を除く)半券持参で1枚で4名迄合計金額の10%OFF。 展覧会協賛特別メニュー【ハプスブルク家のコース料理】3,000円実施中。 グーラッシュスープ、ヴィナーターフェルシュピッツ、カイザーシュマーレン、カイザーゼンメル、マリアテレジア(リキュール入りウィーン風珈琲) ◆ カフェ ジェルボー(青山 ハンガリー菓子) 12月14日まで協賛特別メニュー 1,800円 【シシィケーキセット】すみれとカシスのチョコレートムース+蜂蜜のアイス+飲物 国立新美術館 金曜日は夜間開館 ハプスブルク家「美の遺産」を旅する 南川三治郎 「Theハプスブルク」展公式mook 別冊家庭画報 皇妃エリザベート永遠の美 南川三治郎 THE ハプスブルク 東京・六本木 国立新美術館 2009年9月25日(金)~12月14日(月) 開館時間 10:00~18:00 金曜日は20時まで 入館は閉館の30分前まで 休館日 毎週火曜日 但し11月3日は開館、翌4日(水)休館 東京メトロ千代田線 乃木坂駅6出口(美術館直結) 日比谷線 六本木駅4a出口から徒歩5分 都営地下鉄大江戸線 六本木駅7出口から徒歩4分 帰りに東京ミッドタウンのトシ・ヨロイヅカでケーキを購入♪ 鎧塚シェフがお店にいらしたので、本当は中でいただきたかったのですが、残念!また次回。 展覧会へ!と思われたら ↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ ↓ ←こちらもよろしく! ガレットのお菓子日記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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