テーマ:食べ物あれこれ(50336)
カテゴリ:ヘルシースイーツ
UMFマヌカハニーは、天然の抗菌成分を持つニュージーランドの蜂蜜。
喉の炎症予防に食べたり、食品と医薬品の間のような使われ方をして世界で注目を集めています。 マヌカハニーを選ぶ時、種類が多く表示も色々。かなり迷います。 品質の良さを見分ける方法は?どんな食べ方するのが効果的?抗菌作用は何で証明される? マヌカハニーのお勉強会に参加しました。 『乾物のマヌカマリネ』 (プルーン、アプリコット、マンゴー、花切り大根、干し人参) 白ワインとマヌカハニーUMF15+を同割で混ぜ、乾物を漬けたもの ブロぐるめ! 主催 「マヌカハニーについて学ぶ体験会」。 マヌカハニーを使った軽食つきという嬉しい企画です。 メディカルインキュベーションシステム(MIS)の薬剤師さんが、わかりやすい言葉で説明して下さいました。 ニュージーランドに自生するマヌカは、フトモモ科の低木。 その蜂蜜は、原住民マオリ族により古くから薬として使われてきました。 今もニュージーランドでは食べ物というよりは薬箱に置き、傷や火傷に塗ったり、喉が痛い時に一匙なめて調子が悪い時のエネルギー源として活用しています。 マヌカハニーならどれも同じというわけではなく、特別な作用があるものはきちんと区別されます。 ニュージーランド国立ワイカト大学が、マヌカハニー特有の抗菌成分を、医療現場で殺菌する際に使うフェノール溶液と比較し数値化したのがUMF(Unique Manuka Factor)。 UMF10+は、フェノール溶液10%と同じ効果という意味です。 UMF蜂蜜協会(UMFHA)認定の試験所の検査後、UMF値がつくのは全体の収穫量のうち2割にも満たないそうです。意外に少ないですね。 収穫量、質は毎年変わるため、数値の高いUMF25+がとれない年もあるとか。 ◆抗菌作用を求めるなら、UMF値のあるものを ニュージーランドやアメリカでは医薬品として扱われるマヌカハニーもある一方で、UMF値が高くなると価格が大きく違ってくるため、ラベル表示と中身があわない偽物の流通が大きな問題になっています。 信頼がおける販売先かどうか確認することはとても大切です。 MISが今月から扱うUMFマヌカハニー メローラ を、発売前にお味見。 直接お客さんに説明したいからという理由で、日本ではこの商品は、今のところ薬局の店頭販売のみとなっています。 メローラ UMF10+ 私がマヌカハニーを初めて食べたのは、2年ほど前。 以来、インフルエンザが流行する頃、毎朝スプーン一杯を日課にしています。 普通の蜂蜜に比べ、かなり癖が強い香りがあり、ガツッと強烈な“野性の味”という印象。 マヌカハニーってそういうもの、と思い込んでいました。 今回いただいたものは全く違い、なめらかでクリーミー。 しっかりした甘さがあるようでいて、後味あっさり。 素直に美味しい~。 UMF15+ の方は、UMF10+ に比べやや力強い味わいながら、食べやすい。 メローラ UMF15+ (メローラは、melがラテン語で蜂蜜、oraが健康・医療といったニュアンスの言葉、その二つを合わせた造語とのこと) また、UMF値がついているものでも、品質が劣化していないか注意する必要があると聞き、驚きました。 天然の蜂蜜は直射日光と高温に弱い栄養成分を含むため、気温が37℃度を超える頃から栄養素が失われる可能性が高くなります。 ◆南半球から日本へ運ぶには、赤道通過時の温度管理は必須 ちなみにメローラには、ニュージーランドから日本に37℃以下で輸送された温度管理保証がつけられています。 ◆遮光性のボトルに入っている ◆トレーサビリティ保証 マヌカの花が咲く時期、巣箱を置く場所、収穫、巣からの抽出、充填、徹底した温度管理など、全てのしっかりした追跡が可能というマーク ここで味比べタイム。 メーカーがわからないように目隠しされた5つのマヌカハニーが登場。 A 遮光ボトル UMF+5 B ガラスびん UMF+15 C 遮光ボトル UMF+15 D ガラスびん UMFなし E あえて熱を加え変性させたもの 見た目通り、Eは問題外。熱による劣化でザラザラとした口あたりの悪さ、香りもなし。 Dは舌触りが悪く、薬臭さのような余韻が残りました。 食べやすさはA。最初に味見したメローラに近く、美味しくいただけました。 Aに比べUMF値が高いBとCは、濃く強い印象。 Bの方が独特の臭みがあるようにも思いましたが、こうして並べて食べ比べなければ、BとCを単独で食べてはっきり品質の違いがわかるかというと、難しいかもしれません。 味わいは商品によって変わり、好みもあると思いますので、まずは ◆抗菌作用を求めるならUMF値のついたもの ◆遮光ボトル ◆温度管理 ◆トレーサビリティ 上質なマヌカハニーを選ぶには、この4つのチェックを。 『マヌカスプリッツァー』 白ワインを同量の炭酸で割り、マヌカハニーUMF15+で香り付け 私はノンアルコールタイプ、ワインの代わりに白葡萄ジュースを使ったものをいただきました。爽やか。 最初の写真『乾物のマヌカマリネ』の中で、特に↑この花切り大根が抜群に美味しかった! 沢庵が上品に変身したような、切干大根のポリポリッとした小気味よい食感と、しっかり味がしみた蜂蜜の甘さのバランスのよさ。これはぜひ作りたい。 『バインミー』 マヌカハニーUMF10+をバゲットに塗り、シナモンと味噌で炒めた牛肉・野菜の甘酢漬け・青唐辛子・シソ・コリアンダーを挟んだもの 試食は、普通の蜂蜜と同じ使い方ではなく、マヌカハニーの香りがたつように工夫されていました。 もちろん高温で調理すると、せっかく日本まで温度管理されて届けられた栄養成分が水の泡になってしまいます。 料理に使いたい時には、塗る・漬け込む・混ぜるといった熱を使わない調理法の工夫が必要ですね。 おすすめの食べ方は、そのまま ◆空腹時に一匙(一日1~3回)、ゆっくり舐めて溶かす 胃壁や喉などにゆっくり伝わっていくことで殺菌され、抗菌作用が出るのでは、と。 『メロンのスープとマヌカ白玉』 白玉の中にマヌカハニーUMF15+が潜むデザート 『マヌカ薬膳酒』 三河みりんにベニバナ・人参・クコ等を漬け込んだ薬膳酒にマヌカハニーUMF15+を加えたもの この相性のよさは文句なし。少しいただいただけで顔が真っ赤になってしまいましたが、飲みやすく体が温まります。 以前から色々お世話になっている ブロぐるめ! さんにご招待いただいて、貴重なお勉強会に参加することができてラッキーでした。 マヌカハニーを選ぶポイントがすっきり整理できたのは大きな収穫。 最後にひとつ質問を。 マヌカハニーは、農薬を使用しない環境で作られていると聞いたことがあります。 “オーガニック”“有機栽培”という言葉を今回の説明で全く使われなかったように思いますが、その理由は? 「もちろん現地で農薬の使用はありませんし、(ご紹介したメローラも)製品までに何か化学物質を混入するようなことはなく、マヌカハニーの精製だけで他のものは一切入っておりません。 ただ…ニュージーランドではオーガニックが当たり前なので、日本の有機JASマークのような企画、第3者保証機関はありません。あたりまえすぎて、保証するという発想がニュージーランド人にまったくないそうです。なんて恵まれた国なんでしょうか。」 というお答えをいただきました。 納得。 オーガニックと、わざわざ言う必要もない。うらやましいですね。 昨年突然ブログを中断し、ご心配おかけしました。 今後は、ゆるゆると情報発信する予定です。 ガレット マヌカハニーに興味を持ちました! と思われたら ↓を押して応援して下さいね いつもクリックありがとうございます ↓ ガレットのお菓子日記 Home お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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