液体キャラメル? ユーゴ&ヴィクトール @サロン・デュ・ショコラ9
サロン・デュ・ショコラ2011は、東京の会期終了後、京都・愛知・北海道・福岡・宮城と全国5か所で開催されます。 一番の目玉とされるのは、日本のサロン・デュ・ショコラ初登場のユーゴ&ヴィクトール(HUGO & VICTOR)。 2010年2月にパリ左岸にオープンしたばかりのこのお店。ミシュランの三つ星レストラン「ギー・サヴォア」のシェフパティシエを務めていたユーグ・プジェ氏のデザイン性の高いモダンなお菓子と、プロデューサーのシルヴァン・ブラン氏の洗練された店づくりとの相乗効果により、スイーツ界の大きな注目を集めています。ユーゴ&ヴィクトール 『カルネ・サヴール』 12個入4,410円中心に季節のフルーツ等の香りを閉じ込めた液体キャラメル入りボンボンショコラ艶々で光沢があり、とても美しい♪ 液体キャラメル…?※写真は、伊勢丹新宿店でプレス向け撮影時間に許可を得て撮影しています (または自宅で撮影)伊勢丹新宿店で販売されたもの全てが各地で行われるサロン・デュ・ショコラにいくとは限りませんので、ご注意下さい。(伊勢丹新宿店のみ販売のものもあります)『カルネ・サヴール』 6個入 2,730円 左上の緑のチョコレートから時計回りに、 クンババ(COMBAWA)、アーモンド、パッション、バニラ、オレンジ、ライチ 今回購入したのは 6個入り。全てセンターに「液体キャラメル」が何かと組み合わされて使われています。色と味が微妙に違っていて、中味が想像しにくいものもありますね。 最初、全部キャラメル味なのねー(甘いかも)。と思いましたが、全く違いましたよ!このチョコレートは取り扱い注意。うっかりケースから出して持ち歩いたりすると、あっという間につぶれて中味が出てしまうような脆さがあります。 上がけチョコレートが薄い。型抜きにもかかわらず、かなりの薄さです。手で持ち上げて少し力をいれるだけで、ぱりぱりっとヒビがはいる位の薄さ。続けて3つ4つ食べてしまっても大丈夫なほど軽やかです。 『カルネ・サヴール』 carnet=手帳 saveur=味、風味● 気になるフレーバーは、なんといってもクンババ。クンババとは、東南アジア由来の柑橘系のフルーツ。和名は 「こぶみかん」 果実は、シルヴァン・ブラン氏のご両親が経営する南仏の農園で栽培されているそうです。 ということで、柑橘系♪柑橘系♪と頭に入れ、ライムのような爽やかな酸味を期待して、この深緑色のショコラを食べてみます。表面は顔がうつるほど艶ピカ。…?…ぱりっ、と軽やかに割れる回りのチョコレート。レモンカードのような、黄色でどろり~んとしたセンター。リキッドのキャラメルといっても、ウィスキーボンボンのようにざーっと流れ出すような感じではありません。 さわやか…ではないような。若干の苦味を感じ、フルーティというよりは…山椒のようなスパイシーさ。体験したことのない味わいです。後で調べてみると、クンババ自体は果汁が少ないフルーツ。ここでは、果汁や果肉ではなく葉っぱで香り付けをされているらしい。後口はビターです。びっくり。 ● 続いてパッション。見た目は普通のミルクチョコレート色。こちらも上がけはとても薄い。流れ出しはしないものの、かなり柔らかくゆるい黄色のパッションガナッシュ。こちらはパッションという名から想像できる通り、鮮やかな風味がぱーっと口の中いっぱいに広がります。わかりやすい美味しさ。かろやか♪● アマンドは、白と黄緑色が吹き付けてあり、とても美しい。ややざらつきのある滑らかなキャラメルガナッシュ。このざらっと感は、アーモンドの極微粒子のような気がしてきます。こちらも回りのミルクチョコレートは薄がけですが、底の部分は若干厚め。少しだけ口に残ります。しっかりと甘いキャラメル味で、食べ応えのある1個でした。ここまで、3つ続けて完食。 ユーゴ&ヴィクトール センターがザーッと流れ落ちないのなら、断面写真を撮ればよかったと思いつき、次に食べるバニラをカット。中にはバニラビーンズの粒々が見えています。● バニラ柔らか~。とろ~ん。甘いバニラの豊かな香りが、まず口の中いっぱいに満ち、後からガッ!とビターチョコレートの風味が強く出てきます。途中から印象ががらっと変わる楽しさあり。すぐぱりっ、と割れるほど薄い回りのビターチョコレートが美味しい。後口は苦めです。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~『ショコラ・フレーズ・ボランジェロゼ』 6個入 3,150円 12個入4,725円 こちらは目にも鮮やかな赤!艶っつやの光沢が美しい。冷蔵庫に入れるなどして温度変化を与えると光沢は消えてしまうかもしれませんので、扱いには注意が必要です。 フィガロ紙にも取り上げられたこのショコラは、苺のピューレと、高級シャンパンのボランジェ・ロゼを5%も使用している贅沢品です。 お味見しました。見た目の可愛らしさに反し、味はとっても大人。とろ~っとしたフレッシュ感あふれる苺ピュレと、後々までしっかり残るビター感のコントラストが魅力的♪ ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ ユーゴ・ヴィクトール 『ショコラ・カルネ』 12個入 3,885円 余談ですが、「カルネ」と聞くと松本清張原作の小説『黒革の手帖』を思い出します。平凡な銀行のOLが大金を横領し、銀座の高級クラブのママに転身。架空名義預金者リストを記した黒革の手帖を武器に、夜の世界で生き抜くヒロインが、つけたお店の名前が「カルネ」。以来、この単語=秘密が記された黒革の手帖、というイメージが私の頭に焼きついています。…などの話をユーゴ&ヴィクトールのお二人がご存じとも思えませんが、やはりカルネは小型の黒い革の手帖でしたね。松本清張の小説にフランスの香りが。 サロン・デュ・ショコラ 2011◆東京・伊勢丹新宿店は終了しました◆京都 ジェイアール京都伊勢丹 2月2日(水)~14日(月) 7日・最終日18時終了◆愛知 名鉄百貨店本店 2月2日(水)~14日(月) 最終日18時終了◆北海道 丸井今井札幌本店 2月3日(木)~13日(日) 最終日18時終了◆福岡 岩田屋本店 2月2日(水)~7日(月) 最終日17時終了◆宮城 仙台三越 2月4日(金)~14日(月)H&V、食べてみたい☆ と思われたら↓を押して応援して下さいね いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウント。よろしくお願いしま~す。 ↓ ←こちらもよろしく!次ページ へサロン・デュ・ショコラ 2011 もくじガレットのお菓子日記 Home