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2007.09.21
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カテゴリ:長編ノベル


文化祭が終わった。



俺の高校では、夏休みが明けると早々に慌しくなり、進学校でも勉強を熱心にする人が

ほとんど失せるくらい忙しく、懸命に創り上げていた。

正直、ここまで立派にできるとは思わなかった。

はじめて自分の高校にいて、人と沢山接して、幸せを感じたのかもしれない。



文化祭の後夜祭でも、先輩のパフォーマンスを輝き、尊敬の眼差しで眺める

下級生の一員として、俺も眺めていた。

フォークダンスも、みんなでワイワイ騒いで

クシャクシャの笑顔になりながら、闇を舞った。


後夜祭の終わりと同時に、一斉に解散が行われた。

ぞろぞろとグラウンドから立ち去る全生徒。

幸せの余韻に浸りつつあった俺だが、グラウンドの電気が半分消えた瞬間

いつもの気持ちに戻った。


全生徒が、一斉に帰宅するはずなのに

歩む帰路は、やはり独りだろうと 頭を過ぎる。


『んっ・・・』

完全に呆れて笑ってしまった。

たかだ、そんなことで って。





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Last updated  2007.09.22 01:36:19
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