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大腸肛門専門外科医のひとりごと

大腸肛門専門外科医のひとりごと

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2006.02.14
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ここのところ後輩たちに大腸内視鏡を覚えたいと思う人が増えてきたようです。

基本的に消化器グループしかやっていなかったのですが、最近は胆道グループのやつらもちょろちょろと検査室に顔をだすようになってきました。

大変よい傾向ですが、検査の件数と検査の部屋と、指導&けつもち(入らなかったときのバックアップ)に限りがあるので一度にわーっと増えても、それはそれで困ったりするのですが。

講習会に出かけるなどしているようでモチベーションがあがっているのでしょうかね。
しかし上手な先生がデモンストレーションをしているのを見て、

「大腸内視鏡ってかんたんにできそうだな」

などという、甘い認識をもったやつもいたようですが、そんなにあまくなーい。
そんなに簡単にできるようになったら、こちらの立場がない。

まあ、やってみれば一朝一夕にはいかないことがすぐにわかるのですがね。

はじめて少したっているやつがようやくコツがつかめたようで、
最近は一番奥まで9割がた入るようになってきているようです。

はじめのころはあまりに入らなくて泣きが入っていましたが・・・
入るようになると現金なもので、態度がでかくなってきましたw

ま、いいんですけど。

私が上司に言われたのは、

「入るようになってくると、かならず入らない例がでてくる」

というもので、事実、調子よくこなしていると、非常に難しい挿入困難症例がふってきます。
日々これ勉強、精進せねばなりません。


最近の病院事情として研修医制度の導入やら、それにともなう諸所の事情によって中堅層の一番できる先生たちがやめちゃったりして、今現在本当に医者が足りなくなってしまっております。

検査にはいれる医者が少ないので、検査件数をまわすのが大変。

早く後輩たちが育ってくれて、
ついてなくても一人でこなせるようになってくれれば楽だなぁ。

でも、いくらあーだ、こーだと教えてもやってみないとどうにもならないんですよね。

それだけ難しい。

はよぅ、育ってくれ。





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Last updated  2006.02.14 11:53:54
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