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大腸肛門専門外科医のひとりごと

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2006.10.10
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テーマ:癌(3518)

先日の第61回日本大腸肛門病学会(in弘前)に参加してきました。

抗がん剤の話もいくつか出ていましてやはりFOLFOX、FOLFIRIやIRISの話が多いですね。
なかでもIRISに注目している私としては聞いておこうと、いそいそとそのセッションへと足を運んできました。

IRISのメリットとしてどの先生も上げているのは、その投与の簡便さ。
FOLFOXやFOLFIRIのようにCVポートを入れなくてよいというのは、患者にも医療者側にもやはり大きなメリットですね。

わたしは国立がんセンターが出している3週1サイクルでDAY1にCPT-11を150mg/m2でいれるレジメンでやっていたのですが、どうにも副作用が強い印象でした。

今回薬剤の最適な投与量を決めるphase1のスタディがいくつか報告されていたのですが、結構みんな少ないですね。
CPT-11は1回に投与する量としては80mg/m2くらいの報告が多いようです。
それを2週に1回やるか、3週に1回にやるかとまちまち。
TS-1の投与期間も80mg/bodyを14日~21日とか、5日間投与2日間休薬を3回とかいろいろです。

でも総じて効果はよいというところでまとまっておりまして、全国の数箇所で他施設共同研究がすすんでいるのでもう少ししたらまた違った結果や投与方法が出てきそうです。

とりあえず、私もCPT-11のdoseは下げることにしました。
副作用ばかりを気にしても効果が落ちてしまうし、ほんと難しいですね。
日本は外科医がまだまだ化学療法を支えているのが現状です。
はやいとこ腫瘍内科医が増えてくれないかなぁ~

そうしたらもう少し、個々の患者さんにも目が細かく行き届くのですけれどもね。






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Last updated  2006.10.11 08:37:28
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