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こうした小学校の対応に、どうしても納得できなかった私は、区の教育委員会に質問をしました。
要旨は、以下の通りです。 ・小学校というのは、非常時には避難所にもなる、安全な場所である筈。 ・これだけの規模の大震災の後に、安全である筈の小学校から、児童を帰宅させたのは、如何なる判断によるものなのか ・こうした事態において、児童を学校で預かる、又は、帰宅させるという判断を下す権限を持つものは誰か?学校長か、それとも区の教育委員会か? ・近隣のS小学校では、児童を帰宅させず、保護者が引き取りに来るまで、学校に待機させていた。私はこの対応が正しいと思う。何故、N小学校では児童を児童のみで帰宅させ、S小学校は保護者引渡しという対応になったのか。この違いは、どこから来るのか、納得の行く返答をして欲しい。 こうした問いを、葛飾区の教育委員会に投げかけました。 本日、返答が来ました。震災から一ヶ月以上が経ちましたが、教育委員会からの返答も、同じだけの月日を必要としたようです。 私としては、無視されたのか、今後の対応をどうしようか、と考えていた所でした。 以下、教育委員会からの返答を、全文引用します。 ※一部、名称を伏せています。 --------------------------------------------------------------------- ○○ 様 お問い合わせの内容につきましてお答えいたします。 日頃より本区の教育にご理解・ご協力いただきありがとうございます。 東北地方太平洋沖地震に伴う学校の対応についてのご意見にお答えいたします。 ○○様のご意見のとおり、今回のような災害が起きた場合には、 子供の安全が一番優先されるべきであり、各学校においては子供の安全を最善に 考えた対応を日頃より指導しております。 この度の、N小学校における下校につきましては、すでにこの日は1年生が 下校しており、他学年は5校時が終了し、下校時刻であったことから判断し、 また各担任が児童に家にだれかいるかを確認した上で、下校を実施したと学校長より 報告を受けております。○○様には、下校にあたりご心配をおかけし、 申し訳ございませんでした。 近隣の小学校においては、保護者が迎えに来るまで学校に待機させるという対応を しておりました。〓飾区では、震度5弱の地震の場合、全員が参集する第2次配備体制 をとることになっており、今回の東北地方太平洋沖地震において、児童を 下校させるのは、適切な判断ではなかったと考えております。教育委員会としましては、 N小学校に対して、「緊急対応マニュアル」の見直しを指導したところでございます。 学校における防災体制の充実を図るためには、地域の実情や地域における過去の 被災状況、児童の発達段階等を踏まえた検討がなされる必要があります。今後、 ○○様をはじめ多くの保護者の皆さまからいただきましたご意見を生かし、 各学校に対して、地震等の災害に対してより子供の安全を最善に考えた対応の体制が 整えられるよう、改めて指導してまいります。 以上 【 本件についての担当 】 教育委員会事務局指導室 担当者名 指導主事 葛西 利昭 内線(2756) ※葛の字は本来の字が外字のため代用しております。 ※葛飾区では、個人情報を保護する観点から暗号化されていない電子メールの取り扱いについて 個人を特定する内容の記載を制限しております。 回答文中、本来お名前を記載すべきところアドレス名を記載しておりますことをどうぞ ご理解くださいますようお願いいたします。 なお、このアドレスへの返信はご遠慮願います。恐れ入りますが、葛飾区公式サイトからお寄せ願います。 ------------------------------------------------------------------------- 要約すると、 ・小学校長の言い分では、既に一年生は下校させた後であり、下校時刻だったため、担任が、児童の自宅に家族が居るかどうか判断した上で、下校させた。 ・近隣の小学校では、児童を帰宅させず、保護者引渡しとしており、非常においては、この対応が正しく、N小学校の対応は適切な判断ではなかった。N小学校については、教育委員会として、指導を行った。 という内容です。 また、N小学校の対応に対して、抗議をしたのは、私だけでなく、複数の保護者が居たということが、文面から読み取れます。 こどもを学校に預けている以上、ましてや、児童という年齢を考えると、学校に預けている間は、こどもの安全を第一にして欲しい、と考えるのは、私だけではないと思います。 全ての親御さんが、そう考えていると思います。 生徒(中学生)になると、年齢が上なだけに、行動力、判断力の面で幅が出てきますから、話は違うと思いますし、学生(高校生以上)であれば、更に違いが出てきます。 しかし、今回の件は、児童(小学生)と、児童を預かる学校側における、姿勢の問題と考えます。 次の記事で、本件について、私の考えを述べます。 結果として、厳しい事を言わざるを得ません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年04月12日 23時51分24秒
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