カテゴリ:愛ある世直し論
世の中を変えてきたとうそぶく村上氏。
村上氏発言で 日本は変な国になってきたかなと。頑張った人をたたえる、税金をいっぱい払った人を褒める。そうあるべきじゃないか。例えば堀江(貴文)さんのことは今も好きだ。稀有(けう)な才能をもった人。その才能が生きないのはこの国にとって本当によいのか。堀江さんみたいにチャレンジする人を応援する国になるべきではないか。 (以上ニュースより引用) 確かに、村上氏の言うように、がんばった人をたたえる チャレンジする人を応援するのはいいことだ。 しかし、彼らは「何に」チャレンジしたらよいか とか「どういう目標に向かって」という視点が欠如している と思う。 村上ファンドの行為は、確かに奇抜ではあるし従来にないチャレンジであるが、それだけであり、何ら目的性を感じない。 お金はあくまで手段であり、目的ではない。 村上ファンドがしたことは、結局 100年以上の伝統を誇った企業を消滅させることで あった。 企業の存立意義は、継続して利益を出し続けることであるが そのためには円滑な地域社会との連動が必要である。 阪神電鉄は、地域に根ざして、 阪神タイガースという地域に愛される球団を 運営してきた。 西梅田を開発し、梅田の中で一番おしゃれで雰囲気のある 街並みを作った。 阪神百貨店は、地域のミセスに圧倒的な支持を受けている。 そんな企業文化を破壊する村上ファンドは 大局観に欠けているとしか思えない。 確かに、不動産を活用してもっと収益性の高い 事業をすれば、一時的には儲かるかもしれない。 しかし、それだけでいいのだろうか。 村上ファンドは、大切な大阪文化を破壊した。 それは、大罪である。 糾弾されてしかるべきであると考える。 純粋に電鉄としての企業価値向上ならば 路線が重複する阪急とより、 京阪や近鉄との統合の方が意味は遙かにある。 しかし彼は自分の都合で(逮捕されるという事態) 売り抜けてしまった。そこに何のチャレンジがあるのか。 ないではないか。 誤解しないでほしいが、僕はお金は好きである。 しかし、そのお金は文化や志をサポートするために 使うべきだと考える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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